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過去のTPAMの映像をYouTubeにアップしました。各年の[part1] ではブース会場、ヴィジュアル・プレゼンテーション、セミナーなど、TPAM当日の様子がご覧いただけます。

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http://www.youtube.com/user/TPAMTV
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# by welcome-tpam | 2009-10-29 22:55 | TPAMからのお知らせ
TPAM/東京芸術見本市 2010 開催のお知らせ
東京芸術劇場 (池袋)ほかで 開催!

東京芸術見本市2010
2010年3月1日[月]~4日[木]

TPAMショーケース:2月27日[土]~3月5日[金]

http://www.tpam.or.jp

東京芸術見本市(TPAM=ティーパム)は、制作者やアーティストが一堂に会する舞台芸術関係者のネットワーク・ミーティング です。前回のTPAMには100以上の劇団・ダンスカンパニーなどの舞台芸術関連団体が出展し、約400名の劇場・ホールの制作担当者、フェスティバル・ディレクター、プロデューサー、エージェント、プロモーター、カンパニーの制作者などが、国内だけでなく海外からも参加しました(海外からの参加者数:100名以上)。ブース出展でカンパニーの活動をアピールしたり、TPAMショーケースで作品自体を見せたり、ヴィジュアル・プレゼンテーションで映像を使って作品を紹介したり、プログラムへの参加方法はさまざまです。

1995年から開催され14回目を迎えるTPAMは、国内外の舞台関係者が出会い、情報を交換し、新たなプロジェクトを立ち上げるきっかけをつくる場です。舞台人同士のネットワークをつくり、活動の幅を広げるために、ぜひご活用ください。
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# by welcome-tpam | 2009-10-29 21:57 | TPAMからのお知らせ
Meet at TPAM vol.4: 京都芸術センター 西と東の壁を超えて発信中!
「Meet at TPAM」はTPAMに参加した国内外の舞台人が、どんな出会いをし、どんなプロジェクトを実現したのかをご紹介するシリーズです。

<Meet at TPAM>第4回目は、ブースとヴィジュアル・プレゼンテーションでTPAMに初参加された、京都芸術センターのアートコーディネーター 福島尚子さんにお話を伺いました。

◎京都芸術センターでは、伝統芸能からコンテンポラリー・アートまで、幅広く多彩な活動をされていますが、現在、舞台芸術の分野でメインで行われている活動についてお教えいただけますか?

主な活動を紹介します。一つ目は「演劇計画」というプロジェクトで、名前には「演劇」と付いていますが、人材の発掘、育成を目的に、舞台芸術全般に関するいろいろなことをやっていこうというものです。

今年度は、昨年度の『BlueLion』に引き続き、白井剛さんに滞在制作で新しい作品をつくっていただく予定です。
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演劇計画2008『BlueLion』 撮影:塚田洋一
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演劇計画2008『BlueLion』 撮影:清水俊洋

その他、「演劇計画」の一環として、時代の舞台表現を切り開くような活動をしている演出家に対して「京都芸術センター舞台芸術賞」を設けて活動のサポートを行ったり、さらに「公開講座」で写真家や音楽家、作家など舞台関係者以外の方々に、演出という観点から物事を見てもらって、演劇にまつわるいろいろな切り口を探っていこうという講座があります。

二つ目は、「KAC Dance Institute」というダンサー育成のためのワークショップです。ダンス関連の事業はほかにもあるのですが、中心になるのがこのプログラムです。

三つ目が、「制作支援事業」として行っている制作室(稽古場)の貸し出しです。センターは元々小学校だったのですが、12の教室をスタジオに改造した稽古場=「制作室」を劇団やダンスカンパニーなどに提供しています。

使用団体は、年に2回、3月と9月に募集し、我々アートコーディネーターではなく、ダンスや演劇等の専門家に申請書類を見てもらって、制作・発表をするものの内容、希望の部屋や期間等を決定しています。利用料は無料ですが、制作室の清掃、市民との交流事業の実施を条件にしています。2008年度は50団体・個人に利用いただきました。
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KAC Dance Institute 2009「平山素子 ムーブメントリサーチワークショップ」

◎今回、TPAM2009に初めて参加いただきましたが、参加の経緯についてお教えいただけますか?

元々TPAMの存在は知っていて、いずれ出たいねという話はしていたのですが、京都と東京で遠いということもあって、なかなか踏ん切りがつかないでいました。

思い切ったのには、いくつかの理由があるんですが、まずは、「京都芸術センター」と言っても、知っていてくださる方もいれば、ご存じない方 ――特に関西以外には―― も、まだたくさんいらして、「東京の芸能花伝舎とか、横浜の急な坂スタジオみたいなところなんですよ」という風な説明をしたりするんですが(笑)、そろそろセンターも創設から10年経ちますし、もっと広く知ってもらう時期が来ているんじゃないかということ。

また、センターの主催事業に、「アーティスト・イン・レジデンス」というのがあって、3ヶ月を限度に国内外のアーティストを受けいれています。今年も8月中旬から3ヵ月間、海外のアーティストが滞在制作を行いました。近年は海外のアーティストを多く受け入れています。他に、「トラディショナル・シアター・トレーニング」という、俳優やダンサー、研究者向けに伝統芸能のワークショップを約3週間にわたって行なうプログラムでも、参加者の半数以上が海外の方です。TPAMには海外からの参加者も多いので、海外のアーティストなどへ向けて、センターのプログラムを発信したいという意図もありました。

そして、どうせ東京へ行くなら、センターという「施設」としてだけ参加するのではなくて、センターを使ってくれているカンパニーやアーティスト、みんなで行かないと、センターとして意味がないと思いました。実際、「西と東の壁」というか、関西から全国発信するのはなかなか難しい。例えばKIKIKIKIKIKIのきたまりさんみたいに、関西を拠点にしてても自力で東京へ行ける人もいるけれど、多くは関西以外の人に見てもらう機会がなかなかないのが現状です。「それじゃあ!」というので、1年以内にセンターを使った人に絞ってTPAMに参加したい人を募集して、一緒に行くというかたちにしたんです。

◎単独でブースを出すのは厳しいというカンパニーもいると思うので、ある地方でダイナミックな活動をしている施設や団体が、地域のアーティストを率いてTPAMに参加してくださるのはとてもありがたいです。

今回は、2ブース借りたんですが、1つはセンターが負担をして、もう1つはみんなに5,000円ずつ出してもらって、足りない分はセンターで支払うということにしました。ひとつ、センターから参加者への条件として、資料だけ託して本人は行きません、というのはナシにしましょうということにしました。やっぱり直接会うのが大事なので。ブースにたくさん資料を置いていましたけれど、あそこに置いていたひとはみんな、TPAMの会場に実際に赴いたということになりますね。

みんなで参加して良かったのは、マンパワーがあるので、参加準備やブース番など、一人ひとりにかかる負担が減って、みんなでシェアーできたことです。例えば、それぞれが持ち寄った映像素材を、参加者のなかで編集が得意な人がまとめてくれたり、ブースでセンターのスタッフが誰かと対応しててお相手できないとき、制作室を使ってくれている人が対応してくれたり。みんなが協力して、リレーのようにお互いに繋げていけたのが良かったなと思ってます。
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東京芸術見本市2009 京都芸術センターのブース 撮影:堀之内毅

◎センターとアーティストの連携プレイですね。その結果、参加されてどうでしたか? どのくらい手ごたえがあったか、なかったか・・・率直に伺えれば。

やっぱり舞台芸術ですから、すぐに結果が出るものではないので、「成果」ということは一概には言えませんが、9月頭のKAC Dance Instituteのワークショップの講師を、TPAMショーケースの「Tokyo Dance Market 2009」(アンクリエイティブ主催)で観たKENTARO!!さんにお願いすることになりました。

◎そうですか! そうするとTPAMショーケースを観終わって、すぐオファーという感じだったんですか?

いえ、その頃、センターでダンサー育成のプログラムをしようという話はしていたんですが、具体的にはあんまり固まっていなくって。もちろんKENTARO!!さんの名前は知ってたんですけど、関西ではなかなか観られる機会がなかったので、ショーケースを観た時は、「すごいなあ! こういう言語でダンスをしてる人がいるんだ」って驚いていただけでした。

それから実際にワークショップの企画を練り始めて、講師として何人か名前が挙がってくるうちに、「そうだ! KENTARO!!さんがいいじゃない!」って思ったんです。京都でダンサー育成のワークショップをやるときに、京都の人を講師に呼ぶだけじゃあんまり発展性がないな・・・と思ってたところに、KENTARO!!さんがぴったりきたっていう感じですね。

KENTARO!!さんのダンスは「観て楽しいコンテンポラリー・ダンス」っていう感じなので、コンテンポラリーに拘わらず、いろんなダンスをやっている人、むしろ「コンテンポラリーって難しくてわかんないんじゃないの?」って言っている人にこそ、このワークショップを受けて欲しいなと思って。

それからは、するすると話が進みました。TPAMでKENTARO!!さんにも実際に会ってましたし、(マネージメントをしている)アンクリエイティブCANの担当者の方にもご挨拶していたので、まったく知らないところから始めるよりだいぶ楽でした。

◎ブースだけでなく、ヴィジュアル・プレゼンテーションにも参加してくださいましたが、プレゼンの反応はどうでしたか?

ヴィジュアル・プレゼンテーションでは、「京都創生座」という京都芸術センターが受託事業としてやっている京都市の事業を中心に紹介しました。創生座は、能、狂言、歌舞伎、日本舞踊、邦楽など、流派を超えた伝統芸能のコラボレーションで、いままでに京都で3回公演をしています。

プレゼンの後に、興味をもってくださる方が何人かいてお話ししたんですが、それからコンタクトを続けていています。2010年の2月頃に今年の3月に京都で初演した『四神記-神降る都の物語-』の改訂版を東京で上演予定です。
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京都創生座 第三回公演『四神記-神降る都の物語-』 撮影:大島拓也

◎京都創生座、早くも東京進出ですね! 
ところで、今年は、公共文化施設の参加が多かったのですが、出展者同士の交流はありましたか?


お互いに他館のやり方とか運営状況がすごく気になるので、高知県立美術館さんや、かすがい市民文化財団さん、山口情報芸術センターさんとは、お互いに聞き合ってました。

やっぱりみんな同じような問題や悩みをかかえてますね、って言ってたんですけど、例えば、「ボランティアさん、どうやって活用されてますか?」とか、「主催公演、オリジナリティのあるものをしたいけど」とか、「クレームへの対処はどうやってます?」とか、「海外から人を呼ぶ時はここは絶対に気をつけてる」とか、同じ問題意識を持った館同士でノウハウを共有できるのはいいですよね。

◎今回、開館直前という時期にブース出展していただいた東京の「座・高円寺」は、2階にカフェがあって、夜11時まで営業してるんですよね。

そうそう!この前、座・高円寺に行ってきたんですけど、すごくいいなと思って!建物の構造から、使用時間に至るまで、いろんな人が出入りし、交流できる機能を綿密に考えていらっしゃるのには驚きましたし、すごく刺激を受けました。 例えば、退館時間を11時にするのは大変なことだったでしょうし、スタッフの方々、ほんとに志高くやってらっしゃるなあって、思いました。

これだけたくさんの舞台関係者に一度に会えることがなかなかないので、そういう意味では、TPAMで一年分を「かせぐ」ことができて、重宝してます(笑)。カンパニーで出展している方の中にも、実は公共ホールで働いていますという人もいらしたり、制作さんにも、いくつものカンパニーの制作をやってる方がいるので、そういう方にパッと会うと、ひとつの糸口がいろんなところへ繋がったりする。

私も旧知の制作者の方と偶然TPAMで再会して、「今度、センターを使っているモノクロームサーカスと仕事をするけど、制作のひとにまだ会ったことない」って言うので、繋いであげたり。ミーティングがひとつ減っちゃったみたいな(笑)。先日も、センターのスタッフのひとりがTPAMショーケースを観に行った関係から、パパ・タラフマラの制作さんがセンターに来てくださいました。「京都で公演をやりたいんですけど、センター、どんな感じですか?」って。

◎その場で具体的な話にならなくても、この先になにか起りそうな、ゆるやかなネットワークが結ばれていく感じですね。

そうですね。
あ! そういえば、TPAMでイギリスから来た「ロトザザ」のメンバーと話してたら、このあと京都と奈良に行くって言うので、「じゃあセンターに来てください!」って言ったら、TPAMの終わったあとに、ほんとに来てくださったんです!

ロトザザの参加型パフォーマンスはカフェでやるじゃないですか。センターにもカフェがあるので、「ここでやれたら最高なのにね!」って言ってくれて。アーティスト・イン・レジデンスにも来たいって言ってたので、京都ヴァージョンの作品をつくってくれたら楽しいなと思っているんです。
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東京芸術見本市2009 ロトザザの参加型パフォーマンス『エチケット』 撮影:堀之内毅


◎それは楽しそうですね! ぜひ実現させてください。今日は、TPAMをきっかけにいろんなところに種が蒔かれてることがわかって嬉しいです。また何か新しいプロジェクトが生まれたら教えてください。ありがとうございました。

◆ INFORMATION ◆

京都芸術センター 催し物情報

KAC Dance Institute
KENTARO!! ワークショップ 夏の終わりが届ける、ダンス。

日時:9月4日(金) 18:00~19:30
     5日(土) 15:30~17:00 18:00~19:30
     6日(日) 14:00~15:30

講師:KENTARO!!

★申込みは、応募用紙に必要事項を記入の上、京都芸術センターまで送付。(応募用紙はweb siteからダウンロードできます)

★ワークショップ最終日の9月6日(日) 18:00より、京都芸術センター内の制作室で、KENTARO!!によるパフォーマンス+トークを開催します(一般公開)。
料金:1,000円(受講生は無料)
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# by welcome-tpam | 2009-08-20 18:04 | Meet at TPAM
Meet at TPAM vol.3: 快快(ファイファイ) TPAM2009参加からヨーロッパ・ツアー決定まで
「Meet at TPAM」はTPAMに参加した国内外の舞台人が、どんな出会いをし、どんなプロジェクトを実現したのかをご紹介するシリーズです。

<Meet at TPAM>第3回目はTPAM初参加にして、海外のフェスティバルからの出演依頼が複数あったという、快快の制作 山本ゆいさん、演出家 篠田千明さん、俳優 中林 舞さんにお話を伺いました。

◎今回、初のTPAM参加でしたが、まずは参加の経緯をうかがえますか?

篠田 「快快」は2004年に「小指値」という名前で立ち上げたんですが(2008年快快に改称)、当初から海外で公演したいっていうのが漠然とした夢としてありました。

メンバーのオルガがハンガリー人で、彼女がハンガリーのプロデューサーにDVDや資料を持って行って直接交渉してくれて、去年のうちに2009年8月のハンガリー公演が決まりました。初めての海外公演です。

山本 オルガは2008年のTPAMに、ダンスカンパニーノマド~Sのスタッフとして参加していて、2008年の5月にハンガリー公演の話が出たとき、「TPAMに参加しておいた方がいいよ」と言ってたんですね。結局、11月頃になってしまって、その頃にはハンガリー公演は自費でも行くと決めてたので、ハンガリーの前後にほかの場所での公演に繋げるためにも、TPAMに参加しようという話が再浮上したんです。

一方で、ハンガリー公演の前に、作品を仕上げるために東京公演をしたほうがいいんじゃないかという話があって、会期も合ってるし、海外からプレゼンターも来るから、「TPAMショーケース」に参加して、海外プレゼンターに作品を見せようということになって、急遽、3月の東京公演を決めたんです。
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快快『My name is I LOVE YOU』(2009.03.07-08/ゴタンダソニック)

◎今回TPAMショーケースに参加された『My name is I LOVE YOU』は英語での上演でしたね。

山本 2005年に『My name is I LOVE YOU』を初演したときは、演出の北川陽子が「身体と言葉を分けたい」と言って、そのアイディアを試した作品でした。初演はもちろん日本語での上演だったんです。海外公演が実現化するにあたり、「これは英語でも上演できる、海外でやるならこの作品」とみんなが一致しました。

篠田 まず脚本の北川が簡単な英語に直しました。帰国子女とかではないんで、教科書を見ながら翻訳をしていって、セリフも初演の日本語とはだいぶ違ってます。次にそれをオルガがちゃんとした英語に直して、それから逆にオルガの英語だと難しくなりすぎるところを、言い回しを変えて簡単にしていきました。ハンガリーも母国語が英語じゃないので、それでも解るような英語にしていって。

山本 そうやって台本が出来上がったのが2月の頭くらいで、そのちょっと前から稽古を始めてました。ただ、急に決めたので、もう他のスケジュールが入っていたりして、出演者がそれぞれ稽古を始める感じでした。まとまった稽古期間は1ヵ月にもなっていないと思います。

◎日本語でやるのと英語でやるのと大きく違うと思うんですが、どうでしたか?

篠田 相当大変でした。稽古自体、どう見たらいいかがなかなかつかめなくて・・・。最初、身体が言葉(英語)に引きずられているように見えて。不自由に見えましたね。

中林 日本語で一回普通に芝居して、その身体の感じのまま言語だけ英語にチェンジする稽古をしてました。

篠田 最初、アメコミみたいにしてみようと思ったんだけど、やってみたらぜんぜん面白くなかった。見たまんまじゃんみたいな(笑)。

やってみて「誰もほんとのことがわからない」っていうのがいいなと思って。どの国でやっても・・・例えば、英語が母国語の人にとっては、英語だってことはわかるけどちょっと変な、ガタガタした英語じゃないですか。日本語でしゃべるシーンもあるし。日本人にとっては、日本語はすっと入ってくるけど、英語はそんなに入ってこない。英語が母国語じゃないけど日本人よりは英語が得意な国の人が見ると、また違うんだと思うんです。話もわかって、パフォーマンスもわかって、どの国の人が見ても理解の度合いに差がないっていうのがいいなと思って。たとえ英語も日本語もわからない人が観たとしても、わりとわかるものになってるはずだし。

どの作品でも英語でやりたいとは思わないですけど、この作品はキャラクター同士のコミュニケーションが齟齬をきたしてるというのがあるから、いい感じになったんだと思います。会話になってないっていうのが一見してわかるじゃないですか? それが作品に合ってたと思うんです。

◎英語字幕をつけるという方法もあったと思うのですが?

篠田 『My name…』の場合は字幕をつけるっていうことは考えてなかったです。日本語でやって字幕をつけたとしたら、作品とお客さんとの間の齟齬の方が大きくなる気がして。もしも字幕を付けるとしたら、相当凝らないとと思ってました。ただ翻訳を付けるんじゃなくて、映像としてパフォーマンスと一体に見られるんだったらいいけど・・・。最終的には、まだ考え中だったんですけど、11月のTPAMの〆切ぎりぎりに「どっちかに決めて」って言われて、「じゃあ英語にします」って(笑)。

山本 英語でやるのは初めての試みだったし、〆切がないとなかなか決まらなかったいというのはありますね。
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快快『My name is I LOVE YOU』(2009.03.07-08/ゴタンダソニック)

◎TPAMショーケースに参加する場合、稽古と本番で忙くてTPAMの会場に来られないという問題がありますが、参加者への事前コンタクトはできましたか?

山本 稽古と並行して、TPAM会期前にコンタクトリストから海外の方には全員英語でメールを出して、国内の方も何人か事前にコンタクトをしました。

オープニング・レセプションには英語のできるハンガリー人を派遣しました。英語ができないと、簡単なコミュニケーションはとれても、具体的な話ができないので。ネイティブじゃなくても、英語ができる人がいるとぜんぜん違います。あと、その人の性格の問題もあると思う。TPAMの会期中にも、英語のできるスタッフに会場でDVDを配ってもらいました。直接メールをもらうなどの連絡はありませんでしたけど、そのDVDを見て公演に来てくれたひともいたと思います。

篠田 メンバーに、「TPAM、やるなら利用しようよ」って言って、制作的なことをちゃんとやってくれる人がいたからよかったと思います。

山本 TPAMの出展者説明会には、私の予定が合わなくて、役者の大道寺が行ったんですね。彼女が説明会のあとに、「こっちがアプローチすれば、事務局が協力してくれるんじゃないか。こっちがほんとに利用する気で参加しないと、ただ公演するだけで終わっちゃう」って言って。説明会の会場でも、ハンガリー公演をするにあたっての助成金の話を相談したらしいんですけど、説明会のあと、みんな益々TPAMを利用しようっていう気持ちになったんだと思います。

◎今回のTPAM参加は、ハンガリー公演が決まっていて、そのことがプロフィールにも書かれていたので、海外プレゼンターの注目も集まったのではないかと思います。実際にどんなプレゼンターが公演を観に来られましたか?

山本 ハンガリーの隣、スロヴェニアのムラディ・レヴィ・フェスティバルのディレクターのネヴェンカ・コプリヴシェクさん、ベルリンHAU劇場の芸術監督マティアス・リリエンタールさん(※1)、同じくドイツのテアター・デア・ヴェルトフリー・レイセンさん(※2)は2回も観に来てくれました。そのときはどこのフェスティバルのどれだけすごい人かもわからなかったですけど。

篠田 いわゆる“劇場”じゃなくて、ゴタンダソニックっていう場所だったのもよかったかもしれませんね。新しくできたのは知ってたんですけど、見に行って、キッチンがあるのがひとつの決め手になった。前に公演のあとにレセプション的なことをやってすごくよかったことがあったんですけど、今回、TPAMに参加するということもあって、あえてケータリングやDJを入れて公演のあとに観客と話せるような時間を設けたんです。

山本 メンバーみんな、ただ公演を見せるだけじゃなくて、クラブでイベントするのも好きだし、劇場空間で見られるより、イベント空間で見られるのが好きなので、海外の企画でもいわゆる劇場じゃなくてイベント形式にできないかと思って。

◎公演後のパーティのとき、中から歓声が聞こえてきたと言ってる方がいました。

山本 ネヴェンカさんが、その場で8月のハンガリー公演のすぐあとにあるフェスティバルに招待したいと言ってくれて、もう喜んじゃって(笑)。オルガから、TPAMに参加しても、公演が決まったりするのは2~3年後だと聞いてたので、ほんとにびっくりしちゃって。

マティアスさんは時間がなくて、公演後にすぐ帰ったんですけど、もう次の日に「会えるか?」って連絡が来て。青山の喫茶店で会って、10月のAsia-Pacific Festival Berlinに招待したいと言ってくれました。『My name…』をやる予定です。

いままで私たちの予定って、1年以内も決まってるかどうかだったのに、いきなりこんなに予定が決まっちゃって、みんなほんとにびっくりしてます。海外はカンパニーを始めたころから行きたかったので喜んでるんですけど、作品をどうするか、ちゃんと考えないと。

篠田 ハンガリーではパフォーマー向けのワークショップをやって欲しいと言われてて、それもあって先月横浜で、2010年1月のシアタートラム公演の出演者オーディションを兼ねて、初めてワークショップをしました。

◎そうすると、海外公演が2つ決まったわけですね。

山本 それが、ネヴェンカさんの紹介で、ハンガリー公演とスロヴェニア公演の間に、オランダのフローニンゲンである「ノールデルゾン」というフェスティバルに参加することが決まったので、ハンガリーのあと、3ヵ所回ることになりました。

ほかにも、公演を観てくれたウィーンのプレゼンターから連絡がきて、「忘れられない。ハンガリーにも見にいく」と言ってくれてます。その場で決まったというのではないですが、興味をもって連絡をくれていますね。

私たち、なにしろ海外にコネクションがなかったので、コネクションがなくても実際に作品を見てもらえるというのが一番大きかったと思います。TPAMのような場がなければ、特に海外の人にはなかなか作品を見てもらうこともできないので。

例えば、最初からツテのある制作者の方に紹介してもらうこともできたんでしょうけど、裏から責めてやっても、たぶん快快の場合は実際に作品を観てもらわないとダメだったと思います。間に誰も入れずに、TPAMのようなイベントをみつけて、自分たちで応募して、公演して、観てもらえて、決めてもらえたっていうのが良かったと思う。

◎そうですね。TPAM事務局でも、そういったなんのネットワークもないカンパニーにこそ、直接、プレゼンターと会えるチャンスを充分に利用していただいて、TPAMを有効活用していただきたいと思ってます。

篠田 すごく有意義なことだと思いますよ。特に快快と同じくらいのカンパニーとか、面白くて自信さえあれば、ちゃんと利用してやれば成果が出ると思う。私、ともだちにすすめました(笑)。

◎ありがとうございます! 今年は海外公演で大忙しになりそうですが、これからやりたい企画などはありますか?

中林 今回、海外が決まりましたけど、私は国内も回った方がいいと思ってて。具体的に「どこ」というのはないんですけど、東京だけじゃなくて、地方でやってみたいですね。北海道とか?

篠田 私は、アジアの方へ行ってみたくて。香港藝術フェスティバルとか。コネもなんにもないですけど(笑)。

山本 今回もコネもなんにもないのに、手探りだったけどやっていって、できちゃった(笑)。非常識なのかもしれないけど、それが逆に良かったのかもしれません。初めての海外公演ですけど、周りに心配してくれて、状況をわかってくれて相談に乗るよって言ってくださる方が多いので、ありがたいです。

◎TPAMも力になりたいと思っていますので、なにかあればいつでもご相談ください。今年のヨーロッパ・ツアーを契機にますます公演数も増えていくと思うのですが、これからもTPAMで新しいプロジェクトのきっかけを見つけたり、新しい舞台人とのネットワークづくりに利用していただきたいと思っています。今日はありがとうございました。
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快快『My name is I LOVE YOU』(2009.03.07-08/ゴタンダソニック)


◆ INFORMATION ◆

快快 2009年『My name is I LOVE YOU』ヨーロッパツアー

◎ハンガリー/ブダペスト
日時:8月14日(金)・15日(土)20:00
会場:Szkene Theatre Budapest
※ワークショップ:8月1日(土)~10日(月)

◎オランダ/フローニンゲン
ノールデルゾン・フェスティバル参加
日時:8月21(金)19:15 / 21:45・22日(土)19:15 / 21:45
会場:Grand Theatre Groningen

◎スロヴェニア/リュブリャナ
ムラディ・レヴィ・フェスティバル2009参加
日時:8月25日(火)~27日(木)17:00
会場:Glej Theatre

◎ドイツ/ベルリン  詳細決定!
第7回Asia-Pacific Weeks関連プログラム
日時・会場:10月14日(水) 22:30 快快パーティ(Foyer of HAU 2
       10月16日(金) 21:00 公演+パーティ(Foyer of HAU 2)
       10月17日(土) 22:00 公演+パーティ(Foyer of HAU 2)

フェスティバル・データ

●ノールデルゾン・フェスティバル
(Noorderzon Performing Arts Festival [NZ])

オランダ北部のフローニンゲンで毎年開催されるパフォーミング・アーツのフェスティバル。例年8月第3週目からの11日間に開催され、11~12万人が訪れる。2000年に小さなミュージック・フェスティバルとして始まったが、現在では、美術、音楽、ダンス、演劇の分野にまで広がっている。パフォーマンスは市立公園内の特設テントや路上、市内の劇場、映画館、工場、教会などで行われ、国際的且つ演劇と他のパフォーミング・アーツが融合した作品を積極的に紹介している。

● ムラディ・レヴィ・フェスティバル(Mladi Levi Festival)
スロヴェニアの首都リュブリアナで毎年開催されている演劇とダンスの国際フェスティバルで、独創的アイディアと方法で作品をつくるアーティストやカンパニーの作品を取り上げている。ムラディ・レヴィは、ドイツ、オランダ、チェコ、ラトヴィア、トルコ、イタリア、ベルギー、デンマーク、スペイン、英国、フランス、ノルウェー、スロヴァニアのプロデューサー、マネージャー、オーガナイザーの国際ネットワーク「JUNGE HUNDE」のメンバーである。このネットワークは、ヨーロッパ演劇の革新的傾向を更新し、地域の枠組みの外、あるいは国境を越えての協力を促進する状況を創出するために、若いアーティスト同士を結びつけ、その作品を世界のより多くの観客に提供することをミッションとしている。ヨーロッパで最も魅力的で優れたフェスティバルのひとつとみなされており、興味深いプログラムを提供するだけでなく、アーティストにフェスティバル全会期中滞在させ、他のカンパニーの作品を観たり、連携し、意見交換や新しいアイディアづくりの機会を提供することによって、未来の共同制作へとつなげている。

● アジア・パシフィック・ウィーク(Asia-Pacific Weeks [APW])
1997年からベルリンで隔年で開催されている、西はパキスタン、北はモンゴル、東は日本、南は大西洋諸島までをカバーするアジアにフォーカスした催事。ドイツ連邦政府・省庁、大使館、企業、美術館、劇場、ドイツ文化センター、アジアの文化団体、大学、研究所、財団などの協力により、ビジネス、科学、文化、社会の分野にわたる250以上のイベントが繰り広げられる。1999年には日本がテーマとなり、2009年には、アジア・パシフィック・ウィーク関連イベントとして、HAU劇場で日本特集が組まれ、快快のほか、チェルフィッチュなどが参加予定。

プレゼンター・インタビュー

国際交流基金が運営するウェブサイト「Performin Arts Network Japan - PANJ」にマティアス・リエンタール、フリー・レイセン両氏のインタビューが掲載されています。両氏のいままでの仕事や現在取り組んでいるプロジェクト、その社会的・文化的背景などについて知ることができます。

※1)マティアス・リエンタール氏インタビュー
「パフォーミングアーツの震源地HAU “世界に摩擦を起こす”その企みとは?」


※2)フリー・レイセン氏インタビュー
「欧州のアートシーンを牽引するフリー・レイセンが見るフェスティバルのアイデンティティとは?」


その他、下記原語表記での検索で、英語をはじめ各国語サイトから情報を得ることができます。

Ms. Nevenka KOPRIVŠEK(Director, Bunker/Mladi Levi Festival)
Mr. Matthias LILIENTHAL(Artistic Director, Hebbel am Ufer)
Ms. Frie LEYSEN(Curator, Theater der Welt 2010)

国際交流基金の海外公演助成

今回の快快ヨーロッパ・ツアーは、TPAM主催団体のひとつ、国際交流基金の助成を受けています。助成の詳細については、国際交流基金HPの「助成申請について」ページから、「文化芸術交流 > 海外助成」をご覧ください。
→ 国際交流基金 海外公演助成ページへ

快快 今後の国内スケジュール

2009年11~12月
フェスティバル/トーキョー09秋 参加
F/Tステーションにて、快快イベント開催予定

2010年1月
シアタートラム ネクスト・ジェネレーションVol.2
世田谷区芸術アワード“飛翔”2008受賞者公演
快快『Zeller Schwarze Katz[論文編]』(仮)再演
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# by welcome-tpam | 2009-07-02 12:25 | Meet at TPAM
PAMS - ソウル舞台芸術見本市2008
10月7日から10日まで韓国で開催された「ソウル舞台芸術見本市2008」 (PAMS)に参加しました。

■催事名: ソウル舞台芸術見本市2008
■英語表記: Performing Arts Market in Seoul 2008
■略称: PAMS(パムス)

■開催期間: 2008年10月7日~10日
■開催場所: ソウル市内の劇場、アーツセンターなど
Sejong Center for the Performing Arts / Sejong Hall / Myeong Dong Art Center / Koreana Hotel / KT Art Hall

■プログラム
- ブース出展・・・計78団体
- PAMS Choice(ショーケース)・・・計17団体
- PromoTe yourself・・・計10団体
- PAMS Plus
- オリエンテーション
- オープニング・レセプション
- ランチ・ミーティング
- フォーラム:
・“Status of Latin American Performing Arts & Exchange Strategies”
・“Introduction to World Music Festival. Organizations and Exchange of Ideas”

■参加者数: 韓国内 1,392/海外 144(42ヵ国)
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今回で4回目となるソウル舞台芸術見本市(PAMS)は、メイン会場を世宗文化会館(Sejong Center for the Performing Arts)に移し世界42カ国から舞台芸術関係者が集まり、開催されました。同時期に、アジア舞台芸術祭(Asian Performing Arts Festival)2008ソウル舞台芸術祭(Seoul Performing Arts Festival)SIDance2008(Seoul International Dance Festival) 、など多くのフェスティバルが行われ、まさに芸術の秋といった装いのソウル4日間でした。


◎ 1日目 10月7日

レジストレーションのため、メイン会場であるSejong Hallへ。
黄色のTシャツを着たPAMSIANと呼ばれる、ボランティア・スタッフの方々が、登録手続きをしてくださいました。こちらで、各参加者はそれぞれの参加形態に合わせたパスとプログラム、各案内の入ったPAMSバッグをもらいます。
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そして、最初のプログラムであるオープニング・セレモニーがSejong Camber Hallで行われました。ソウル舞台芸術見本市の代表であるGyu Seog LEE氏のスピーチがあり、PAMS2008の開幕です。また、ソウル舞台芸術祭アーティスティック・ディレクターのChul-Lee KIM氏より基調講演があり、「韓国の舞台芸術における国際交流の現在」というタイトルで、お話を聞くことができました。
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           ウェルカム・スピーチをされる Korea Arts
           Management Service 代表 Gyu Seog LEE氏


その後、場所をお隣のSejong Hallに移し、オープニング・レセプションがありました。Sejong Centerとアジア舞台芸術祭が主催の本レセプションは着席形式のランチで、アジア舞台芸術祭参加国からいらした代表の方々のお言葉や、Drum Catという女性5人の韓国のドラムグループによる演奏がありました。テーブルが国毎に分かれていたので、今回日本から参加される方々とお話できる機会となり、これから始まる4日間に期待が膨らみました。
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           Drum Catの演奏

続いて、PAMSに参加するうえでの基本情報などが説明されるオリエンテーション、韓国のカンパニーによるショーケースに参加しました。PAMSのショーケースは公募形式がとられていて、演劇・ダンス・音楽・複合ジャンルから応募者を募り、韓国の舞台芸術の発展に寄与し、国際的に活躍が期待されるカンパニーが選ばれ、開催期間中「PAMS Choice」としてショーケースが行われます。初日の7日は、Percussion Group Yadan、Kim Eun-hee Dance Company、WonKim/Group Collaboration OR、SORO Performance Unitの4団体の公演がありました。

ショーケース終了後は、各参加者がPAMS Plusというプログラムの中から好きな公演を選び、各会場にそれぞれ見に行くことになりました。PAMS Plusは、PAMS開催期間中に行われるフェスティバル(ソウル舞台芸術祭、SIDance Festival、アジア舞台芸術祭)の公演と過去のPAMS Choiceの作品から成り、各日選択して観ることができるプログラムです。

この日、私はアジア舞台芸術祭のプログラムである『オセロー』を観に行きました。“Othello in Noh Style”と銘打たれた本作品は、演出をYoun Taek LEE氏、オリジナルプラン・演出が宮城聰氏の共同プロジェクトで日本からの参加作品でした。


◎ 2日目 10月8日

10:00 から “Status of Latin American Performing Arts & Exchange Strategies”というタイトルで、ラテンアメリカの舞台芸術についてのフォーラムが開かれました。

スピーカー:
Pilar Ramos氏 (La Red de Promotores Culturales de Latinoamerica y El Caribe・ペルー)
Maria Thereza Bosi de Magalhaes氏 (SESC SP・ブラジル)
Alberto Ligaluppi氏 (Festival Internacional de Buenos Aires・アルゼンチン)
Adela Donadio氏 (Festival Iberoamericano de Teatro de Bogot・コロンビア)

残念ながら、私はその時間ブースセッティングのため聞くことができず、資料だけいただいてきました。フォーラム終了後はLatin America Theater Festival 主催のランチ・ミーティングがあり、ブース会場がオープンしました。
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             フォーラムの様子

今回は韓国内外から78ブースが出展し、東京芸術見本市も国際交流基金との共同ブースを出展、催事の紹介などを行いました。
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           ブース会場の様子
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           ミーティング・スペース

会場全体はゆったりとしたスペースで、中央に配されたミーティング・スペースでは、参加者同士、活発なお話合いがされていたようです。

15:30でブース出展時間が一端区切られ、皆さんPAMS Choiceのショーケース会場へ移動します。8日は、Cho-In Theatre、Sadari Movement Laboratory、Sevensense、Yeon Woo Theatre Companyの4団体のショーケースが行われました。


◎ 3日目 10月9日

この日は、Korea-Japan Performing Arts Meeting と題して、韓国のアーティスト・カンパニーと日本から参加のプレゼンター、いわみ芸術劇場 山崎篤典氏、あさひサンライズホール 漢幸雄氏、座・高円寺 和泉将朗氏、(株)ステーション 田村光男氏とのミーティングが行われました。

PAMS側で2006~2008年までのPAMS Choiceの芸術団体から、日本のプレゼンターとミーティングを希望する団体を集めてもらい、その中から10団体の方々に参加いただきました。それぞれの活動を紹介した後、韓国の舞台芸術や日本の状況について、率直な意見交換ができる機会となりました。


◎ 4日目 10月10日

とうとう最終日。日本からのショーケース『WASURA』がありました。中川かりんさん(二十五絃箏)、海津賢さん(Key)、YAOさん(Per)の特別ユニットでその名も「WASURA」。「わすら」とは栃木県の方言で「いたずら」という意味で、かりんさんが今回のショーケースのためにネーミングされました。この日は朝からリハーサルということで、ホテルからそれぞれの楽器を持って、会場であるKT Art Hallへ移動。限られた時間でしたが、入念なチェックがなされている様子を見て、期待が高まる筆者。

その後、メイン会場に移動し “Introduction to World Music Festival. Organizations and Exchange of Ideas” と題したフォーラムに行きました。

スピーカー:
Patrick De Groote 氏 (Sfinks Festival・ベルギー)
Isabel Soffer氏 (World Music Institute NY・USA)
Mark Justin Silvester氏 (Rainforest World Music Festival・ボルネオ)
Jo Forest氏 (『Songlines magazine』編集者・英国)
Kyung-Chae HYUN氏 (音楽批評家・韓国)

Woo-Chang HWANG氏 (ワールド・ミュージック系ライター)の進行で、それぞれの活動やWorld Musicの考察がされました。最後のQAセッションにて、「World Music」そのものの定義について、熱く議論が繰り広げられていたことが、とても印象的でした。
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           WASURAのパフォーマンス

そして、ランチ・ミーティング後、ショーケースが始まりました。この日のショーケースはJNH、Noreummachi、Easternox、そしてWASURAの順で上演されました。JNHはハーモニカのソロ、Noreummachiは伝統的な歌、太鼓と踊りを組み合わせたパフォーマンス、Easternoxは、韓国の伝統打楽器とリズムをアレンジした作品を、それぞれ上演。

最後にWASURAのグループが日本の田植え歌、『ずいずいずっころばし』、そしてオリジナル曲を演奏しました。午前中のワールド・ミュージックの話を踏まえて今回のショーケースを観ることができ、私なりにではありますが、歴史、文化、民族と音楽の存在について考えさせられる意義深い経験となりました。

当日帰りの方々をお見送りした後、ミョンドンにて、最後のソウルの夜を満喫。夜まで活気溢れる街を歩きながら、ご家族のお土産にと皆さんがBBクリームを買っていかれるのを見て、私も思わず購入。

ご一緒した皆様と、新しい発見や、それぞれの思いについて話が尽きないまま、今回のソウル舞台芸術見本市も終了しました。毎年もらい泣きをしてしまうクロージング・パーティがなかったのが、少し寂しかったですが、この場を借りて、今回も素晴らしいホスピタリティで運営されたPAMSスタッフの方々に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
                                            つか
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# by welcome-tpam | 2008-10-29 19:23 | 世界の舞台芸術見本市
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