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PAMS - ソウル舞台芸術見本市2006
2006年10月11日~14日の期間、韓国ソウルにて開かれたソウル舞台芸術見本市(Performing Arts Market in Seoul = PAMS)に参加してきました。

データ: Performing Arts Market in Seoul (PAMS)
■主催:Korea Arts Management Service
■開催場所:メイン会場 Arko Art Center
ショーケース会場 Arko Arts Theater Large & Small Theater,SSTheater, HOAM Art Hall, LIG Art Hall, Marronnier Park
セミナー&フォーラム会場 Somerset Palace Seoul Seminar Room
■プログラム:
ブース出展
PAMS Choice
セミナー&フォーラム
オープニングイベント
PT(PromoTe yourself)
ランチミーティング
クロージングパーティ

■ブースの数:80
■参加者:453

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メイン会場のArko Art Centerの壁面にはPerforminga Arts Market in Seoul の大きな垂れ幕がありました。

2005年10月誕生したソウル芸術見本市(以下PAMS)は今回で2回目の開催となります。
今回はソウル国際芸術祭、SIDance2006と提携し、また同時期にBeSeTo演劇祭も開かれ、韓国の舞台芸術を存分に味わえる絶好のシーズンに行われます。
ソウル市内でも、最も劇場が集中している大学路(テハンノ)のエリアを中心として行われたPAMS2006。ソウルの舞台芸術の熱気を肌で感じながら、韓国のダンス、演劇、音楽に触れ、また韓国をはじめ世界各国から訪れている参加者と交流を深めることができました。

1日目 ソウルに到着

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私たちが泊まったお部屋。この他にキッチン、バス、トイレも完備。

日本から約2時間半のフライトを経て、いざソウルへ!
空港にはPAMSのボランティアスタッフの方がお迎えに来てくださり、ホテルまで送っていただきました。ホテルに到着してまず最初に驚いたことはそのゴージャスさ。
PAMS参加者の公式ホテルであるSomerset Palace Seoulは骨董品店や韓国茶を出すカフェなどが立ち並ぶ仁寺洞の近くに位置している長期滞在型のホテルです。
お部屋は広々としていて、各部屋にキッチンがある、とても居心地の良いホテルでした。

翌日から開催されるPAMS2006のメイン会場であるArko Art Centerの下見をした後、今回日本から参加してくださった、金沢21世紀美術館の近藤恭代さん、山口情報芸術センターの岸正人さん、北九州芸術劇場の澤藤歩さんと合流し、仁寺洞の街へ。
3人の方は、2日目のセミナーの講師を務めてくださり、打合せを兼ねてお食事。本場の韓国料理を目の前にして、すぐに皆さんが打ち解け、それぞれの活動のお話などで盛り上がり、心もお腹もいっぱいになり、一日目を終えました。

2日目 PAMS初日
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国際交流基金/東京芸術見本市のブースです。

朝からPAMS専用のシャトルバスに乗り、会場へ。
オリエンテーションが行われている間、ブースのセッティングです。
韓国の劇場やカンパニーのブースとともに、私たちを含め海外からのブースも出展しています。 その後、オープニングショーケース"Born Again" Trust Dance Company の公演を皮切りに4日間の見本市が幕を開けました。

3日目 

朝から"Korea-Japan Exchange in Performing Arts"と題されたセミナーが開かれました。

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左からモデレーターのSung-yeop Leeさん、山口情報芸術センターの岸さん、北九州芸術劇場の澤藤さん、金沢21世紀美術館の近藤さん

先にも触れた、金沢21世紀美術館の近藤さん、山口情報芸術センターの岸さん、北九州芸術劇場の澤藤さんが講師として、日本の公共ホールについての現状および各ホールの概要や取り組みについてのご紹介をしてくださいました。日本における公共ホールが置かれている立場は、少なからず韓国のそれと共通することもあり、有益な情報交換となり、日韓の国境を越えて、ホールのネットワークを作る布石となるセミナーでした。

そして、夕方には日本からのショーケースプログラムがありました。
今回は、なんとストリートダンスのショーケースです。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ストリーダンス界でも異彩を放つ、謎の覆面ダンサー「ひとりでできるもん」とアニメーションダンスのユニット「はむつんサーブ」の二組が出演。
前日の早朝の便で、ソウルに到着したにも拘らず、夜遅くまでリハーサルに抜かりのなかった二組ですが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、そして韓国の、世界のプレゼンターにどのように受け止められるか緊張の約30分でした。
しかし、そんな心配をよそに、彼らの抜群の集中力とオリジナリティ溢れるパフォーマンスは会場にいたプレゼンターの方々の心に直球で響いたことが、終わった瞬間の拍手喝采で伝わってきました。
終演後ロビーに出てきた二組は、たくさんのプレゼンターに囲まれ、次へとつながる話が続々と舞い込んで来ました。世界各地で彼らのパフォーマンスを見ることができる日も近いかもしれません。

参考HP:「ひとりでできるもん」HP
「はむつんサーブ」HP

4日目
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セミナー会場風景

前日に引き続き、2つ目のセミナー"International Performing Arts Markets"と題した世界の芸術見本市を紹介するセミナーです。
日本から東京芸術見本市、シンガポールのAsian Arts Mart、オーストラリアのAustralian Performing Arts Market、カナダのCINARS(シナール)、メキシコのMexico: Gateway to the Americas、スペインのUniversal Forum of Cultures (Forum Monterrey2007)、ギリシャのBalkan Performing Arts Market、の計7団体が一同に会し、それぞれの見本市を紹介するセミナーです。
各見本市がおかれている環境や、問題、また日々変化し続ける社会のダイナミズムに対してそれぞれがどのような方向性をもって取り組んでいるか、などについて話を聞くことができました。
中でも、シンガポールのAsian Arts Martでは次回からブース展示を廃止し、ネットワーキングセッションという、より活発に話ができる時間を設けようという試みがあること、また、オーストラリアのAustralian Performing Arts Marketでは、PITCH Programという、未完成の作品を出展し、共同製作するプレゼンターを探すプログラムがあることなど、大変興味深く聞くことができました。こういった試みはそれぞれの背景により生まれた結果かもしれませんが、互いに共通する部分も多くあり、参考になりました。
また、それぞれの地域が持つ異なった風土の中で、今後各見本市がより個性的になっていくのではないか、と思いました。

さて、この日もショーケースが目白押しだったのですが、夕方PAMSのスタッフの方と一緒に夕飯をいただくことになりました。
PAMSのスタッフの方たちとは、ソウルに来るまで、メールでのやりとりのみで、時々「質問ばかりして迷惑がられてないかしら?」と思うこともありましたが、実際お会いしてみると、そのような不安はすっかり消えてしまいました。
同じ目標に向かっている同士のような気持ちになり、お互いの事務所内での様子などをお話したり、とてもよい時間を過ごすことができました。
TPAMスタッフ内では玉置浩二似と噂のGyu Seog Lee代表を中心としたPAMSのスタッフの方々。
今回2回目の開催で、その熟考されたプログラミングと随所に見られる彼らの心配りを感じ、私たちも3月のTPAM2007に向けて改めて気持ちを引き締めました。

夜はPAMSの会場から少し離れて、メディア・アートのフェスティバル、Sonar Sound Seoulを観にSeoul Arts Centerに行ってきました。

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ライトアップされたSeoul Arts Center。

記念すべきSonar Sound Seoul 第一回目!
昨年のTPAMにも出ていただいた「ドラびでお」も出演していました。"Design Made 2006"という催しの1プログラムのため、まだ規模は小さいですが、今後、韓国の新進気鋭のアーティストが続々と出てくるであろう注目のイベントです。

5日目

とうとうPAMS最終日です。
3つ目のセミナー”Asian Performing Arts Forum”が開かれました。
マレーシアのFive Arts Centre、オーストラリアのAsian Link Centre、台湾のNat'l Chiang Kai-Sheck Cultural Center、ベトナムのHanoi University of Culture、韓国のCulture City Planning & Managing Bureauの代表が各団体の取り組み、主にアジアの舞台芸術のコラボレーションについて話されました。
中でも韓国の光州に新しくできるAsian Culture Complexはアジアの舞台芸術のハブとなるべく建設される巨大な文化センターで、各国と協力して舞台創造の拠点となる壮大なプロジェクトを計画しており、今後注目を集めるであろう韓国の芸術都市計画についての貴重なお話をうかがえました。

また、最後のショーケースは屋外で行われる、"Total Theater Alice" Sungmin Hong でした。それまでブース会場だったArko Art Centerの壁面に巨大なスクリーンが現れ、
屋上から室内からダンサーが登場し、そのパフォーマンスはまさにスペクタクル。
PAMS参加者だけでなく、街行く人々がそのステージを観に集まり、大学路に異空間が現れた幻想的な夜でした。

実はこの日まで韓国料理を毎日食べていたけれど、焼肉は食べていなかった私達。
最後の夜ということで、行ってきました や・き・に・く!

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お肉が焼けると、お店の人がはさみで切ってくれます。

骨付きカルビ、プルコギ、冷麺をお腹一杯食べて至福のひと時。この4日間を振り返り、皆さんが感じた韓国の舞台芸術の現状、そしてこれから日韓のネットワークによる可能性に思いを馳せながら、充実した日々をお肉と一緒に噛み締めました。

そしてとうとう、最後のプログラム。クロージングパーティがホテル一階のレストランで開かれました。
そこで、このソウル芸術見本市を作り上げてきたスタッフの紹介。いつも物静かで黙々と仕事に取り組んでいた事務局長のJiyun Wieさんが、最後に力強く言った「Thank you so much!」の言葉で、筆者号泣。誰もそんな人はいないかと、周りを見回したら横で同じくもらい泣きをしているTPAM事務局長発見。
本当にPAMSのスタッフの皆さんお疲れ様でした。そんなわけで、泣き笑いの怒涛の4日間が幕を閉じました。

6日目

とうとう日本に帰る日が来てしまいました。
結局、ホテルと会場の往復で、観光スポットなどに行けなかった私達。飛行機までの時間を利用して、ホテル周辺の三清洞を散策。モダンなギャラリーが立ち並び、大使館などもある落ち着いた雰囲気の大人の街並み。大学路とは異なる魅力がいっぱいでした。
そして、三清洞を抜けると、そこには・・・。冬のソナタのロケ地となった中央高校!! 門のおじさんは「ペヨンジュン、チェジウ、ドラマ、TV どこ?」と言う意味不明な日本人にも温かく韓国語で教えてくれました。わかったのはとりあえず、10m行って曲がって5m。でも、ちゃんと辿り着いたのです!

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中央高校グラウンド。こちらを抜けると、冬ソナでおなじみの校門があります。

コミュニケーションはハートですね。
というわけで、話題のスポットで最後に写真を撮り、私たちの韓国の日々が終わりました。

今後もPAMSとTPAMとの提携関係は続きます。来年3月に開かれる東京芸術見本市にはPAMSの方々も出展してくださり、ショーケースも行います。
今回、ソウルに行けなかった方も、東京にて是非韓国の舞台芸術に触れてみてください。
私たちも来年またソウルに行くのが楽しみです。

アニョン

                                          つかぐち
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by welcome-tpam | 2006-10-23 12:48 | 世界の舞台芸術見本市
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