カテゴリ
全体
TPAMからのお知らせ
Meet at TPAM
IETM ミーティング
世界の舞台芸術見本市
未分類
以前の記事
カテゴリ:世界の舞台芸術見本市( 7 )
PAMS - ソウル舞台芸術見本市2008
10月7日から10日まで韓国で開催された「ソウル舞台芸術見本市2008」 (PAMS)に参加しました。

■催事名: ソウル舞台芸術見本市2008
■英語表記: Performing Arts Market in Seoul 2008
■略称: PAMS(パムス)

■開催期間: 2008年10月7日~10日
■開催場所: ソウル市内の劇場、アーツセンターなど
Sejong Center for the Performing Arts / Sejong Hall / Myeong Dong Art Center / Koreana Hotel / KT Art Hall

■プログラム
- ブース出展・・・計78団体
- PAMS Choice(ショーケース)・・・計17団体
- PromoTe yourself・・・計10団体
- PAMS Plus
- オリエンテーション
- オープニング・レセプション
- ランチ・ミーティング
- フォーラム:
・“Status of Latin American Performing Arts & Exchange Strategies”
・“Introduction to World Music Festival. Organizations and Exchange of Ideas”

■参加者数: 韓国内 1,392/海外 144(42ヵ国)
e0090448_14493511.jpg
今回で4回目となるソウル舞台芸術見本市(PAMS)は、メイン会場を世宗文化会館(Sejong Center for the Performing Arts)に移し世界42カ国から舞台芸術関係者が集まり、開催されました。同時期に、アジア舞台芸術祭(Asian Performing Arts Festival)2008ソウル舞台芸術祭(Seoul Performing Arts Festival)SIDance2008(Seoul International Dance Festival) 、など多くのフェスティバルが行われ、まさに芸術の秋といった装いのソウル4日間でした。


◎ 1日目 10月7日

レジストレーションのため、メイン会場であるSejong Hallへ。
黄色のTシャツを着たPAMSIANと呼ばれる、ボランティア・スタッフの方々が、登録手続きをしてくださいました。こちらで、各参加者はそれぞれの参加形態に合わせたパスとプログラム、各案内の入ったPAMSバッグをもらいます。
e0090448_14564958.jpg
そして、最初のプログラムであるオープニング・セレモニーがSejong Camber Hallで行われました。ソウル舞台芸術見本市の代表であるGyu Seog LEE氏のスピーチがあり、PAMS2008の開幕です。また、ソウル舞台芸術祭アーティスティック・ディレクターのChul-Lee KIM氏より基調講演があり、「韓国の舞台芸術における国際交流の現在」というタイトルで、お話を聞くことができました。
e0090448_14571273.jpg
           ウェルカム・スピーチをされる Korea Arts
           Management Service 代表 Gyu Seog LEE氏


その後、場所をお隣のSejong Hallに移し、オープニング・レセプションがありました。Sejong Centerとアジア舞台芸術祭が主催の本レセプションは着席形式のランチで、アジア舞台芸術祭参加国からいらした代表の方々のお言葉や、Drum Catという女性5人の韓国のドラムグループによる演奏がありました。テーブルが国毎に分かれていたので、今回日本から参加される方々とお話できる機会となり、これから始まる4日間に期待が膨らみました。
e0090448_14582716.jpg
           Drum Catの演奏

続いて、PAMSに参加するうえでの基本情報などが説明されるオリエンテーション、韓国のカンパニーによるショーケースに参加しました。PAMSのショーケースは公募形式がとられていて、演劇・ダンス・音楽・複合ジャンルから応募者を募り、韓国の舞台芸術の発展に寄与し、国際的に活躍が期待されるカンパニーが選ばれ、開催期間中「PAMS Choice」としてショーケースが行われます。初日の7日は、Percussion Group Yadan、Kim Eun-hee Dance Company、WonKim/Group Collaboration OR、SORO Performance Unitの4団体の公演がありました。

ショーケース終了後は、各参加者がPAMS Plusというプログラムの中から好きな公演を選び、各会場にそれぞれ見に行くことになりました。PAMS Plusは、PAMS開催期間中に行われるフェスティバル(ソウル舞台芸術祭、SIDance Festival、アジア舞台芸術祭)の公演と過去のPAMS Choiceの作品から成り、各日選択して観ることができるプログラムです。

この日、私はアジア舞台芸術祭のプログラムである『オセロー』を観に行きました。“Othello in Noh Style”と銘打たれた本作品は、演出をYoun Taek LEE氏、オリジナルプラン・演出が宮城聰氏の共同プロジェクトで日本からの参加作品でした。


◎ 2日目 10月8日

10:00 から “Status of Latin American Performing Arts & Exchange Strategies”というタイトルで、ラテンアメリカの舞台芸術についてのフォーラムが開かれました。

スピーカー:
Pilar Ramos氏 (La Red de Promotores Culturales de Latinoamerica y El Caribe・ペルー)
Maria Thereza Bosi de Magalhaes氏 (SESC SP・ブラジル)
Alberto Ligaluppi氏 (Festival Internacional de Buenos Aires・アルゼンチン)
Adela Donadio氏 (Festival Iberoamericano de Teatro de Bogot・コロンビア)

残念ながら、私はその時間ブースセッティングのため聞くことができず、資料だけいただいてきました。フォーラム終了後はLatin America Theater Festival 主催のランチ・ミーティングがあり、ブース会場がオープンしました。
e0090448_1459186.jpg
             フォーラムの様子

今回は韓国内外から78ブースが出展し、東京芸術見本市も国際交流基金との共同ブースを出展、催事の紹介などを行いました。
e0090448_1517100.jpg
           ブース会場の様子
e0090448_1512994.jpg
           ミーティング・スペース

会場全体はゆったりとしたスペースで、中央に配されたミーティング・スペースでは、参加者同士、活発なお話合いがされていたようです。

15:30でブース出展時間が一端区切られ、皆さんPAMS Choiceのショーケース会場へ移動します。8日は、Cho-In Theatre、Sadari Movement Laboratory、Sevensense、Yeon Woo Theatre Companyの4団体のショーケースが行われました。


◎ 3日目 10月9日

この日は、Korea-Japan Performing Arts Meeting と題して、韓国のアーティスト・カンパニーと日本から参加のプレゼンター、いわみ芸術劇場 山崎篤典氏、あさひサンライズホール 漢幸雄氏、座・高円寺 和泉将朗氏、(株)ステーション 田村光男氏とのミーティングが行われました。

PAMS側で2006~2008年までのPAMS Choiceの芸術団体から、日本のプレゼンターとミーティングを希望する団体を集めてもらい、その中から10団体の方々に参加いただきました。それぞれの活動を紹介した後、韓国の舞台芸術や日本の状況について、率直な意見交換ができる機会となりました。


◎ 4日目 10月10日

とうとう最終日。日本からのショーケース『WASURA』がありました。中川かりんさん(二十五絃箏)、海津賢さん(Key)、YAOさん(Per)の特別ユニットでその名も「WASURA」。「わすら」とは栃木県の方言で「いたずら」という意味で、かりんさんが今回のショーケースのためにネーミングされました。この日は朝からリハーサルということで、ホテルからそれぞれの楽器を持って、会場であるKT Art Hallへ移動。限られた時間でしたが、入念なチェックがなされている様子を見て、期待が高まる筆者。

その後、メイン会場に移動し “Introduction to World Music Festival. Organizations and Exchange of Ideas” と題したフォーラムに行きました。

スピーカー:
Patrick De Groote 氏 (Sfinks Festival・ベルギー)
Isabel Soffer氏 (World Music Institute NY・USA)
Mark Justin Silvester氏 (Rainforest World Music Festival・ボルネオ)
Jo Forest氏 (『Songlines magazine』編集者・英国)
Kyung-Chae HYUN氏 (音楽批評家・韓国)

Woo-Chang HWANG氏 (ワールド・ミュージック系ライター)の進行で、それぞれの活動やWorld Musicの考察がされました。最後のQAセッションにて、「World Music」そのものの定義について、熱く議論が繰り広げられていたことが、とても印象的でした。
e0090448_1515770.jpg
           WASURAのパフォーマンス

そして、ランチ・ミーティング後、ショーケースが始まりました。この日のショーケースはJNH、Noreummachi、Easternox、そしてWASURAの順で上演されました。JNHはハーモニカのソロ、Noreummachiは伝統的な歌、太鼓と踊りを組み合わせたパフォーマンス、Easternoxは、韓国の伝統打楽器とリズムをアレンジした作品を、それぞれ上演。

最後にWASURAのグループが日本の田植え歌、『ずいずいずっころばし』、そしてオリジナル曲を演奏しました。午前中のワールド・ミュージックの話を踏まえて今回のショーケースを観ることができ、私なりにではありますが、歴史、文化、民族と音楽の存在について考えさせられる意義深い経験となりました。

当日帰りの方々をお見送りした後、ミョンドンにて、最後のソウルの夜を満喫。夜まで活気溢れる街を歩きながら、ご家族のお土産にと皆さんがBBクリームを買っていかれるのを見て、私も思わず購入。

ご一緒した皆様と、新しい発見や、それぞれの思いについて話が尽きないまま、今回のソウル舞台芸術見本市も終了しました。毎年もらい泣きをしてしまうクロージング・パーティがなかったのが、少し寂しかったですが、この場を借りて、今回も素晴らしいホスピタリティで運営されたPAMSスタッフの方々に感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
                                            つか
[PR]
by welcome-tpam | 2008-10-29 19:23 | 世界の舞台芸術見本市
PAMS - ソウル舞台芸術見本市2007
Performing Arts Market in Seoul 2007 / IETM Satellite Meeting in Seoul 2007
10月8日から14日までソウルにて開催された舞台芸術見本市、Performing Arts Market in Seoul 2007(PAMS)と本年、PAMSに併設されている舞台芸術のネットワーク会議、IETM Satellite Meeting in Seoul 2007に参加しました。

■催事名   Performing Arts Market in Seoul 2007
■開催期間 2007年10月9日~12日
■開催場所 ソウル市内の劇場、アーツセンター、美術館など
Korea Foundation Cultural Center, Arko Arts Theater, Hoam Art Hall, National Theater of Korea, Sadari Art Center, National Museum of Korea

■プログラム
ブース出展、ショーケース、PromoTe yourself、オリエンテーション、オープニングレセプション、Producer’s Day、ランチミーティング、カクテルパーティー

・ショーケース数:18
・ブース数:79(1日20団体のブースが、4日間の出展期間中、毎日変わります。)
・PromoTe yourself:25
・参加者:521(登録者数)

2005年からスタートしたPAMSは今回で3回目を迎えました。昨年に引き続き、Seoul Performing Arts Festival(SPAF)、Seoul International Dance Festival(SIDance)と提携し、さらに本年は、IETMサテライトミーティングを併設した6日間の日程で開催されました。

1日目 10月8日
9日から始まるPAMS / IETMの前日に、ショーケースに参加される百鬼どんどろさん、えずこホールの星井理賢さん、キジムナーフェスタの前西原祥子さん、世田谷パブリックシアターの矢作勝義さん、TPAMスタッフ2名がソウル入り。到着したばかりでしたが、ショーケースを明日に控えた百鬼どんどろさんたちは、会場に行き、照明のチェックなどを行いました。

2日目 PAMS初日 10月9日
今回のPAMSは時間ごとに会場が変わりました。午前から15時半までのプレゼンテーションの時間はKorea Foundation Cultural Centerにて、16時半からのショーケースの時間は小劇場のメッカであるテハンノ(大学路)にて、20時からのフルレングスショーケースはHoam Art HallまたはNational Theater of Koreaにて行われ、全ての移動にはシャトルバスが運行されております。

この日の最初のプログラムはPAMS 2007のオリエンテーションで、星井さん、前西原さん、矢作さんが参加しました。その間、TPAMスタッフはブースのセッティングを行います。
今回は1日20ブースが日替わりで出展するので、4日間で80団体の出展となります。
これまでのブースの形態と異なり、丸テーブルに4から5つの椅子を囲み、より話をしやすい環境となっています。TPAMはブースを国際交流基金さんとご一緒させて頂き、国際交流基金さんの資料や日本から参加された方たちの資料がテーブルにずらりと並んでいたため、さまざまな方がブースを訪れました。
e0090448_14174656.jpg
セッティングを終えた国際交流基金・TPAM共同ブース

オリエンテーション後は、12時よりオープニングレセプションが始まり、軽いランチを取った後、13時よりブースオープン。ブース会場に隣接した場所では、PromoTe yourselfというプログラムも同時に始まります。このプログラムは、その日にブースを出展している6~7団体が映像を使って、各団体のプレゼンテーションを行います。公演の映像だけではなく、集客人数や傾向などをパワーポイントで作成しており、各団体、工夫を凝らしたプレゼンテーションでした。

その後は、テハンノ(大学路)に会場を移し、16時半からショーケース。この日は全て演劇のショーケースで韓国の3劇団とTPAMからは百鬼どんどろさんたちが出演されました。テハンノにあるArko Arts Theaterの小劇場での上演でしたが、小さな劇場はプレゼンターでいっぱいになっていました。百鬼どんどろさんたちはTPAM2007でも出演して頂きましたが、人形を使っていても、既存の人形劇というジャンルに収まらない作品で、多くのプレゼンターを魅了していました。さすが、短いリハーサル時間にもかかわらず海外での公演経験が多い方たちだとTPAMスタッフ一同、感激しました。ショーケース終了後は、韓国のテレビからのインタヴューも受けられ、お疲れだったと思いますが、どうもありがとうございました。

その後は、テハンノにある演劇関係者が集まるカフェで、プレゼンターたちが集うProducer’s Dayに出席しました。このプログラムは韓国プロデューサー協会が主催する催しで、PAMSの初日であるこの日に、参加者たちの顔合わせともなるパーティーでした。各国の参加者とも会った後、私たちは翌日行われる韓国の劇団、ダンスカンパニー、音楽団体とのミーティング準備のため、一足先に失礼し、宿泊先の一室で、ミーティングに出席する韓国の団体の映像を見ることとなりました。日本からは、札幌のコンカリーニョの斎藤ちずさん、Japan Cotemporary Dance Networkの佐東範一さん、山口情報芸術センターの四元朝子さんも加わり、夜遅くまでのDVD上演会となりましたが、初めてお会いする方たちもいて、ちょうど良い顔合わせの機会となりました。

3日目 10月10日
9時半より、日本からの参加者にとってPAMS参加の重要な目的の1つであるJapan – Korea Performing Arts Meetingを行いました。韓国からは演劇、ダンス、音楽のジャンルから12団体が、日本からは、佐東さん、斎藤さん、星井さん、前西原さん、矢作さん、四元さんの6名が参加しました。このミーティングは、韓国の舞台芸術団体と日本の舞台関係者が出会い、率直な意見交換しながら、お互いの舞台芸術をめぐる環境を知り、日本での韓国の作品上演の可能性を探ることを目的としています。

日本の参加者の自己紹介の後に、韓国の団体がそれぞれプレゼンテーションを行いましたが、公演の情報だけでなくワークショップについても触れられ、さまざまな可能性を期待できる内容でした。プレゼンテーション後は、日本の参加者からの質問などが出て終了。ミーティング後は、カンパニーからより詳しい話を聞くために、ランチをとりながら打合せをし、リラックスした気分で話をすることができました。

午後はブース出展とPromoTe yourselfに参加し、午後はテハンノに移動し、ダンスと複合のジャンルのショーケース、その後は、またブース会場近くに戻り、SIDanceのプログラムとなっているフルレングスのショーケースをみました。

4日目 10月11日
この日からIETM Satellite Meeting in Seoulが始まります。午前中のプレゼンテーションの時間に、IETMのセッションが入るスケジュールでした。IETMについては、後ほど、まとめて触れたいと思います。

お昼の後は、Japan – Korea Performing Arts Meetingに参加した団体とのミーティングを行いました。みなさん聞きたいポイントを聞くことができ、突っ込んだお話もして頂いたので、それぞれの方の頭のなかで具体的なイメージを持ち易くなったと思います。

夕方からは全て音楽のショーケースをテハンノのSadari Art Centerにて観ました。1番目のGongmyoungというグループのショーケースでは、メンバーに連れられ、斎藤さんが舞台上へ!彼らの音楽とともに熱く踊って頂きました。

夜のフルレングスショーケースは演劇でしたが、一部の人はSIDanceのプログラムを、矢作さん、前西原さんはJapan – Korea Performing Arts Meetingで話をしたSadari Movement Laboratoryの作品をテハンノで上演していたのでその公演を、それぞれ観にいきました。

夜は、ホテルの屋台で合流し、話はいつの間にか日本の舞台芸術について展開。みなさん、熱く盛り上がったことから、この日のお話から何か始まりそうな予感です。

昨年のPAMSに参加した時も感じたことですが、日本を離れ、日本の舞台芸術関係者の人々とともに深く話をする機会というのは大変、貴重です。これまで面識のなかった人同士が、観た作品や日本の舞台芸術を取り巻く環境について話をすることで、日本に居ては作りにくいネットワークが生まれることになります。

海外のフェスティバルや見本市に参加することの意味は、もちろん各国の人たちと出会うということもありますが、こうした日本の人との出会いももう一つの重要な側面なのだと思います。屋台のあとの2次会については、私が参加しておりませんので、記載できませんが、さらに盛り上がっていたことでしょう。

5日目 10月12日
前日と同様に午前中は、IETMのセッションでした。
お昼の後は、ブースとPromoTe yourself。夕方からはダンスと複合ジャンルのショーケースでした。その後は、前日、矢作さんと前西原さんが観た作品を星井さん、宮崎さんが観に行き、TPAMスタッフと他の人たちは、Korea Arts Management Service のGyu Seog Lee代表とPAMSスタッフの方々とお食事をしました。Korea Arts Management ServiceはPAMSや今回のIETMの開催のほか、Gwangju(光州)にアジアにおける文化のハブとなる都市づくりを進行しています。

矢作さん、前西原さん、星井さんは明日出発なので、ソウルの最後の夜。まだ食べていなかった焼肉を食べました。このブログの愛読者の方はご存知かもしれませんが、昨年も訪れたお店と同じお店でした。
美味しいプルコギを頂いた後は、夜のショーケースに駆け込み、その後は、ホテルの一階、レストランで行われたカクテルパーティー。まず、PMAS事務局長のJiyun Wieさんが挨拶をし、IETM事務局長のMary Ann DeVliegさんを紹介、その後、TPAM副事務局長の大原が次回のIETMはTPAMと共同で行われることをみなさんにお伝えしました。

この会では、私たちのテーブルに韓国の芸術団体の方がいらっしゃり、それぞれの作品を紹介して頂いたりしました。パーティーの中盤で、Korea Arts Management Service のLee代表がPAMSのスタッフを紹介し、昨年と同様、TPAMスタッフのTさんは涙を浮かべていました。毎年のことですが、PAMSのスタッフのみなさんの大変なお仕事ぶりを感じられて、私どもも頑張らねばと思い、カクテルパーティーは幕を下ろし、PAMSの日程は終了しました。

                                          くぼた
[PR]
by welcome-tpam | 2007-11-13 14:47 | 世界の舞台芸術見本市
AAM - アジアン・アーツ・マート2007
Asian Arts Mart 2007
5月31日~6月3日までシンガポールにて開催された舞台芸術見本市、Asian Arts Mart (AAM)に参加してきました。

◎催事名:  Asian Arts Mart (アジアン・アーツ・マート)
◎開催期間:2007年6月1日~6月3日
◎開催場所:シンガポール ESPLANADE -Theatres On The Bay

◎プログラム:ショーケース、テーブル・トーク、カンファレンス、ワークショップ、オープニング・レセプション、ネットワーキング・ランチ、バック・ステージ・ツアー、クロージング・レセプション
◎ショーケース数:17公演
◎参加者:登録者 182 名
◎併設事業:シンガポール・アーツ・フェスティバル

今回で第4回目を迎えたAsian Arts Martはシンガポールのランドマークの一つであるEsplanade –Theatres On The Bay にて、2年に1度開催される舞台芸術見本市です。パフォーミング・アーツを扱う見本市として共通の課題である「売買の場としての機能」というものをもう一度考え直し、今回新たにボディ・ワークス、ベスト・オブ・インターマート、テーブル・トークというプログラムが設置されました。

ボディ・ワークスは、ショーケース・アーティストによるワークショップで、ショーケース作品をただ見て選ぶということから、ワークショップにおいてプロセスを提案し、作品のコンセプトや芸術性という一歩踏み込んだ内容を各プレゼンターに提案するためのプログラムです。次に、ベスト・オブ・インターマートは、各国(オーストラリア、韓国、日本)の舞台芸術見本市の参加団体から1作品ショーケースを行うもので、アジアの舞台芸術見本市同士が競合するものではなく、互いにつながりをもって協調していく体制を示唆するプログラムであることを感じました。最後に、テーブル・トークというコミュニケーション・プログラムですが、従来のブース展示形式を取りやめ、会期中の1日12時から14時までの2時間を各団体がテーブル1つを確保しそれぞれの活動を紹介するプログラムです。これまで、3日間終日オープンさせていたブース出展者の負担を軽減し、効率よく参加者が一同に会して話合いを持つ場として機能していたようです。

■Esplanade –Theatres On The Bay
e0090448_17581286.jpg
 
会場入り口のサイン

e0090448_17594311.jpg
 
通称“ドリアン”と呼ばれるエスプラネード

Asian Arts Martの会場であるエスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイは通称“ドリアン”と呼ばれる総合芸術施設です。施設内には1600席のコンサート・ホール、2000席の劇場、245席のリサイタル・スタジオ、220席の小劇場があり、その他、レストラン、ショッピング・モールも併設されています。

対岸にはちょうど、シンガポールのアイコンであるマーライオンが見える、絶好のロケーションです。

e0090448_1831529.jpg


■Asian Arts Mart開催

今回のAsian Arts Martへは、”Best of Intermart” というプログラムで、各地の見本市からショーケースを紹介するため、TPAM2007に参加いただいたCrack Headのお二人&音響デザイナーの方と一緒に行ってきました。

東京から約7時間のフライトの後、シンガポールに到着。空港には、3日間行動を一緒にしてくれるAAMのスタッフがお迎えに来てくださいました。力強い助っ人と会い、早速シンガポール中心地へ。宿泊したホテルは会場のエスプラネードまで歩いて10分ほどの距離で周辺にはセント・アンドリュース教会や最高裁判所などがあります。チェックイン後、オープニング・レセプション参加のため、エスプラネード内のイタリアンレストランに移動。カジュアルな雰囲気の中、参加者の方と顔を合わせ、お話することができました。しかし、せっかくシンガポールに来たからには、シンガポールらしい料理が食べたい!というわけで、会場横に並んでいた屋台にて、蟹やヌードルを食べ、大満足な夜でした。

■朝食カンファレンス

翌日はエスプラネード横のオリエンタル・ホテルにて行われた朝食カンファレンスからスタート。この日のスピーカーはLeni-Bassoの北村明子氏と作曲家、指揮者であるタン・ドゥン氏。”Where is the “Asian” in the Asian contemporary performing arts today?” (今日のアジア舞台芸術における『アジア的』なるものはどこにあるのか?)というテーマの下、お二人の作品や作品過程における、お話などを聞くことができました。

e0090448_1845042.jpg

 スクリーン横にはスピーカーのお二人とガウティアー氏

e0090448_1852110.jpg

朝食を食べ終わり、参加者の方が聞き入っている様子

■テーブル・トーク

「ブース出展をなくす」という抜本的な改革を打ち出したAAMの決断に世界が注目していた新企画、「テーブル・トーク」に参加しました。従来のブース出展が3日間終日オープンしていたのに比べ、オープン時間は2時間のみ。参加者はテーブル1つと椅子3脚のみを確保し、そこに資料などを置いてプロモーションを行います。1日の12:00~14:00の間、ビュッフェ形式のランチを食べながら、各テーブルをまわったりできるスタイルになっているのですが、時間が凝縮されているせいもあり、会場内は大変賑わっていました。出展者の負担がかなり軽減され、効率よく参加者と話ができる本システム。ショーケースが終わった後にも、このような機会があればいいなと思うところもありますが、今後どのように変化していくのか、楽しみでもあります。

e0090448_1864266.jpg
 
テーブル・トーク内の様子

e0090448_1872383.jpg

バーカウンターやランチビュッフェもある

■ショーケース

ショーケースは全部で17公演、そのうちシンガポールのものは4公演、他はオーストラリア2公演、カンボジア1公演、カナダ1公演、日本2公演、韓国4公演、マレーシア1公演、タイ1公演、ベトナム1公演となっており、Asian Arts Martという名称からもわかるように、シンガポールの作品を提供するというよりも、アジアの舞台芸術流通のハブとなるべく全体がコーディネートされていることがわかります。内容もエンタテインなものから、伝統音楽、エクスペリメンタル、コンテンポラリー・ダンス等多岐に渡っていて、「今アジアで起こっていること」を感じることのできるプログラムだったのではないでしょうか。
プログラムはこちらのウェブサイトを参照:
http://www.asianartsmart.com/showcase_country.html

■Crack Headショーケース

既出の、Crack Headですが、初のシンガポール公演となる今回のショーケースは2日の11時40~行われました。前日の仕込み、リハーサルは夜遅くまで入念に行われ、当日の午前中まで最終チェックをして臨んだお二人。その熱のこもったパフォーマンスに会場の緊張感が増し、最後解き放たれた瞬間に満ちてくる満足感が、会場の隅にいても伝わってきました。終演後、会場を後にする方が皆「素晴らしかった。」「良かったよ。」と声をかけてくださるような、うまくお伝えしきれませんが、その場に居た人と一体感を持てる、そんなショーケースだったと思います。
【参考】Crack Head ウェブサイト:http://www.happyplanets.jp/crackhead/


e0090448_1884414.jpg

会場であるリサイタル・スタジオ入口

e0090448_1891897.jpg

入念なリハーサル

この他、韓国のアーツ・マネジメント・サービスによるネットワーキングランチやニュージーランド・アーツ・カウンシルによるレセプションなど、参加者とのコミュニケーションをとることのできるプログラムがありました。残念ながら最終日までいることはできませんでしたが、「アジアで今何が起こっているのか」ということを見直し、各国が協調しながらアーティストや作品がボーダーレスに行き来することができる未来を考える有意義な見本市であったと思います。

つか

【参考URL】アジアン・アーツ・マート: http://www.asianartsmart.com/home.html
[PR]
by welcome-tpam | 2007-07-13 18:19 | 世界の舞台芸術見本市
CINARS - シナール国際舞台芸術見本市2006
11月14日~18日までカナダ、ケベック州のモントリオールで開かれた舞台芸術見本市“CINARS(シナール)”についてご紹介します。

◎催事名:The International Exchange for the Performing Arts :CINARS(シナール) 
◎開催期間:2006年11月14日~18日
◎開催場所:カナダ ケベック州 モントリオール
メイン会場・・・Fairmont The Queen Elizabeth
ショーケース会場・・・Salle Pierre-Mercure, Monument-National, Le Theatre Corona

◎プログラム:ショーケース、ブース展示、ワークショップ、ランチョン、プレゼンテーション・オブ・ニュープロジェクト、クロージング・レセプション、オフ・シナール
◎出展団体数:129
◎参加者:1037

今年で第12回目を迎えたCINARSは規模、内容ともに充実した見本市の一つです。今回は始めの2日(14日~15日)を”Forum”(フォーラム)とし、ワークショップを中心としたプロフェッショナル向けの情報交換をメインにプログラムが配され、後半の3日(16日~18日)を”PLATFORM”(プラットフォーム)として、ブースや朝食およびランチ・ミーティングを通して、実際にプレゼンター同士がコミュニケーションを持つプログラムとなっていました。このように、大きく2つに分かれて構成されているため、出展者もワークショップやショーケースに参加でき、慣れてきた頃に、ブースがオープンするという、一連の流れがあり、各プログラムに対して参加しやすい環境作りがされていました。

e0090448_21482774.jpg

会場であるFairmont the Queen Elizabeth

■CINARS FORUM (シナール・フォーラム)
今回CINARSのオフィシャルホテルであるFairmont the Queen Elizabethがメイン会場となっているため、それぞれのプログラムへのアクセスは非常に便利でした。各ショーケース会場へもホテルから専用のシャトルバスが出ているため、気温0度近くのモントリオール市内を、ほとんど歩く必要がないという状態。
ホテル内で受付を済ませ、一番始めのプログラムは、”Presentation of New Projects”です。これは、CINARSの中でも新しい企画で、カンパニーの制作者が共同製作者を探すため、映像やパワーポイントを使用してプレゼンテーションを行うプログラムです。出展者はカナダのカンパニーに限らず、シンガポールやオーストラリアからも出展していて、内容や技術的な仕様まで細かく紹介され、プロフェッショナル向けの完成度の高いものでした。発表した団体は、ブース出展もしているため、このプレゼンテーションに興味を持った方は、後日ブースに訪れるという流れになっています。

午後からは、”Artistic co-creation” (芸術の共同製作)と”Reciprocity” (相互利益)という2つのテーマのワークショップが、やはりホテル内で開催されました。参加者はどちらかを選択して、聞くことができます。

e0090448_21491691.jpg

Presentation of New Project の会場

夕方から会場を”Monument National”に移してオープニングレセプションが行われました。皆さん、各国のプレゼンターの方と再会をしたり、新しい出会いがあったりと、2年に一度のCINARSが開催されるにあたり和気藹々とした雰囲気となり、そのままオープニング・ショーケースが始まりました。
オープニング・ショーケースは、今年の青山ダンス・トリエンナーレにも出演された”Le Carre des Lombes”でした。今回の”Play It Again!”はDaniele Desnoyersの新作で、ピアノを音楽だけでなく、独特のリズムを出して用いるなど、多様な方法で使われている作品です。

夜のショーケースまでの時間はOFF CINARS(オフ・シナール)の時間として公式プログラムにも掲載されています。OFF CINARSとは、CINARSの期間に行っている公演や、CINARS参加者のため特別にスタジオなどでパフォーマンスをして、紹介をするプログラムのことをいいます。ですので、OFF CINARSの時間に合わせて、いくつかの公演があるため、興味がある作品を選んで見に行くことができます。ほとんどの作品はCINARSのパスがあれば無料で入場でき、またOFF CINARSの時間に合わせて、各会場への専用バスがお迎えに現れるので、目標の作品の看板を持った案内の方についていけば、自動的に見ることができるシステムになっています。このようにOFF CINARSに参加するカンパニーは各国から来るプレゼンターを確保するための工夫をし、CINARSという見本市を最大限に活用するという意識が大変高いと感じました。もちろん、それを見たプレゼンターのアクションが期待できるからこそのことですが、カンパニー、プレゼンターの両者とも見本市に参加する目的が明確なプロフェッショナルが集まっている場であると、改めて感じました。

e0090448_2152244.jpg

ショーケース会場

そして、22:00~24:00まで音楽のショーケースがあります。このように、CINARS期間中は連日、朝から晩まで盛りだくさんのプログラムになっています。

詳しいプログラムはオフィシャルホームページで閲覧することが可能です。
http://www.cinars.org/en/events/CINARS2006/index.php

■CINARS PLATFORM (シナール・プラットフォーム)
e0090448_22265658.jpg

ブース会場風景

16日から、ブース展示がはじまりました。今回127つのブース出展があり、各カンパニーをはじめ、見本市や舞台芸術団体が主な出展団体となっていました。3日間で、各日3時間のオープンとなっており、プレゼンターの方々は積極的にブースを回っていて、どの日も盛況でした。

e0090448_21541822.jpg

国際交流基金/東京芸術見本市のブース

また、8:00~9:30は”Breakfast-workshop”と題して、アジア地域の舞台芸術市場についてのワークショップが開かれました。16日は中国とシンガポール、17日は日本、18日は韓国と日ごとに分かれており、17日の日本の回には、跡見女子学園大学の曽田修司氏進行のもと、横浜市芸術文化振興財団、株式会社ピクニック、山口情報芸術センター、株式会社カンバセーションアンドカムパニー、国際交流基金、東京芸術見本市から代表者がそれぞれの取り組みや日本の舞台芸術の現状について紹介し、カナダをはじめ各国のカンパニーや舞台芸術関係者が日本へのアプローチをするうえでの情報交換をする場となりました。終了後は、多くの方々が質問や具体的な話をするために、集まり活気溢れるワークショップとなっていました。
 
e0090448_21551424.jpg

日本の朝食ワークショップ終了後、スピーカーと話をするために集まったお客様達。

最終日には、国際交流基金主催、東京芸術見本市事務局企画、進行のランチ・ミーティングを開催しました。前日のワークショップでは、日本の舞台芸術市場についての紹介でしたので、ランチ・ミーティングでは、日本のアーティストや新しい試みが行われている公演、東京以外の地域での取組みなどにスポットを当て、金沢21世紀美術館、高知県立美術館、東京芸術見本市でのダンス、演劇、音楽のパフォーマンスを映像にてプレゼンテーションしました。美術館でのダンスパフォーマンスや、地域のアーティストによる演劇作品などは各国の舞台芸術関係者の関心をよび、日本の舞台芸術の新しい側面をアピールする機会となりました。

e0090448_22313152.jpg

ランチ・ミーティングのプレゼンテーションの様子

e0090448_21571086.jpg

日本の舞台芸術を紹介したランチ・ミーティングの風景

■サーカスシティ(TOHU)見学
e0090448_2233698.jpg

国立サーカス学校

CINARS期間中、シルク・ド・ソレイユの本拠地でもあるTOHUの見学に参加することができました。
TOHUとはEn Piste (the national association of circus arts professionals, companies and institutions)、国立サーカス学校 (Ecole nationale de cirque)、 シルク・ド・ソレイユ(Cirque du Sloil)によって1999年、ケベック州のSaint-Michel地域にサーカス・シティ を築くべく、設立された非営利組織です。
e0090448_22333843.jpg

国立サーカス学校内のトレーニング施設
サーカスを通して「環境」「地域」「人」に還元するというそのコンセプトは、天然資源を利用したエアーコンディショニングシステムやSaint-Michel地区からの人材を登用し雇用創出を図ること、サーカス・アーツの人材を育成することなどの取り組みから徹底していることが伝わりました。国立のサーカス学校にはサーカス専用のトレーニングルームがあり、その日も学生の方が各パートに別れて練習をしていました。練習といえどもスリルのある高度な技に思わず見入ってしまいました。



■モントリオール
まだ11月半ばでしたが、モントリオールはクリスマスのイルミネーションが施され、ちょうど18日が土曜日だったため、メインストリートではパレードが行われていました。正味6日間のモントリオールの滞在でしたが、文化振興に積極的に取り組んでいる行政の体制や、特にサーカスやコンテンポラリー・ダンスなどの作品の中にはケベック州における文化の独自性というものを十分に感じることができました。
次回は2年後ですが、今回のCINARSを通して多くの作品がこれから世界を巡ることになるでしょう。

                                            つかぐち
e0090448_2235240.jpg

モントリオール市内のクリスマス・パレード

【参考】CINARS公式ホームページ:http://www.cinars.org/en/index.html
[PR]
by welcome-tpam | 2007-01-10 22:44 | 世界の舞台芸術見本市
PAMS - ソウル舞台芸術見本市2006
2006年10月11日~14日の期間、韓国ソウルにて開かれたソウル舞台芸術見本市(Performing Arts Market in Seoul = PAMS)に参加してきました。

データ: Performing Arts Market in Seoul (PAMS)
■主催:Korea Arts Management Service
■開催場所:メイン会場 Arko Art Center
ショーケース会場 Arko Arts Theater Large & Small Theater,SSTheater, HOAM Art Hall, LIG Art Hall, Marronnier Park
セミナー&フォーラム会場 Somerset Palace Seoul Seminar Room
■プログラム:
ブース出展
PAMS Choice
セミナー&フォーラム
オープニングイベント
PT(PromoTe yourself)
ランチミーティング
クロージングパーティ

■ブースの数:80
■参加者:453

e0090448_12201831.jpg
メイン会場のArko Art Centerの壁面にはPerforminga Arts Market in Seoul の大きな垂れ幕がありました。

2005年10月誕生したソウル芸術見本市(以下PAMS)は今回で2回目の開催となります。
今回はソウル国際芸術祭、SIDance2006と提携し、また同時期にBeSeTo演劇祭も開かれ、韓国の舞台芸術を存分に味わえる絶好のシーズンに行われます。
ソウル市内でも、最も劇場が集中している大学路(テハンノ)のエリアを中心として行われたPAMS2006。ソウルの舞台芸術の熱気を肌で感じながら、韓国のダンス、演劇、音楽に触れ、また韓国をはじめ世界各国から訪れている参加者と交流を深めることができました。

1日目 ソウルに到着

e0090448_122671.jpg
私たちが泊まったお部屋。この他にキッチン、バス、トイレも完備。

日本から約2時間半のフライトを経て、いざソウルへ!
空港にはPAMSのボランティアスタッフの方がお迎えに来てくださり、ホテルまで送っていただきました。ホテルに到着してまず最初に驚いたことはそのゴージャスさ。
PAMS参加者の公式ホテルであるSomerset Palace Seoulは骨董品店や韓国茶を出すカフェなどが立ち並ぶ仁寺洞の近くに位置している長期滞在型のホテルです。
お部屋は広々としていて、各部屋にキッチンがある、とても居心地の良いホテルでした。

翌日から開催されるPAMS2006のメイン会場であるArko Art Centerの下見をした後、今回日本から参加してくださった、金沢21世紀美術館の近藤恭代さん、山口情報芸術センターの岸正人さん、北九州芸術劇場の澤藤歩さんと合流し、仁寺洞の街へ。
3人の方は、2日目のセミナーの講師を務めてくださり、打合せを兼ねてお食事。本場の韓国料理を目の前にして、すぐに皆さんが打ち解け、それぞれの活動のお話などで盛り上がり、心もお腹もいっぱいになり、一日目を終えました。

2日目 PAMS初日
e0090448_12281464.jpg
国際交流基金/東京芸術見本市のブースです。

朝からPAMS専用のシャトルバスに乗り、会場へ。
オリエンテーションが行われている間、ブースのセッティングです。
韓国の劇場やカンパニーのブースとともに、私たちを含め海外からのブースも出展しています。 その後、オープニングショーケース"Born Again" Trust Dance Company の公演を皮切りに4日間の見本市が幕を開けました。

3日目 

朝から"Korea-Japan Exchange in Performing Arts"と題されたセミナーが開かれました。

e0090448_1511589.jpg

左からモデレーターのSung-yeop Leeさん、山口情報芸術センターの岸さん、北九州芸術劇場の澤藤さん、金沢21世紀美術館の近藤さん

先にも触れた、金沢21世紀美術館の近藤さん、山口情報芸術センターの岸さん、北九州芸術劇場の澤藤さんが講師として、日本の公共ホールについての現状および各ホールの概要や取り組みについてのご紹介をしてくださいました。日本における公共ホールが置かれている立場は、少なからず韓国のそれと共通することもあり、有益な情報交換となり、日韓の国境を越えて、ホールのネットワークを作る布石となるセミナーでした。

そして、夕方には日本からのショーケースプログラムがありました。
今回は、なんとストリートダンスのショーケースです。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ストリーダンス界でも異彩を放つ、謎の覆面ダンサー「ひとりでできるもん」とアニメーションダンスのユニット「はむつんサーブ」の二組が出演。
前日の早朝の便で、ソウルに到着したにも拘らず、夜遅くまでリハーサルに抜かりのなかった二組ですが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、そして韓国の、世界のプレゼンターにどのように受け止められるか緊張の約30分でした。
しかし、そんな心配をよそに、彼らの抜群の集中力とオリジナリティ溢れるパフォーマンスは会場にいたプレゼンターの方々の心に直球で響いたことが、終わった瞬間の拍手喝采で伝わってきました。
終演後ロビーに出てきた二組は、たくさんのプレゼンターに囲まれ、次へとつながる話が続々と舞い込んで来ました。世界各地で彼らのパフォーマンスを見ることができる日も近いかもしれません。

参考HP:「ひとりでできるもん」HP
「はむつんサーブ」HP

4日目
e0090448_13171718.jpg

セミナー会場風景

前日に引き続き、2つ目のセミナー"International Performing Arts Markets"と題した世界の芸術見本市を紹介するセミナーです。
日本から東京芸術見本市、シンガポールのAsian Arts Mart、オーストラリアのAustralian Performing Arts Market、カナダのCINARS(シナール)、メキシコのMexico: Gateway to the Americas、スペインのUniversal Forum of Cultures (Forum Monterrey2007)、ギリシャのBalkan Performing Arts Market、の計7団体が一同に会し、それぞれの見本市を紹介するセミナーです。
各見本市がおかれている環境や、問題、また日々変化し続ける社会のダイナミズムに対してそれぞれがどのような方向性をもって取り組んでいるか、などについて話を聞くことができました。
中でも、シンガポールのAsian Arts Martでは次回からブース展示を廃止し、ネットワーキングセッションという、より活発に話ができる時間を設けようという試みがあること、また、オーストラリアのAustralian Performing Arts Marketでは、PITCH Programという、未完成の作品を出展し、共同製作するプレゼンターを探すプログラムがあることなど、大変興味深く聞くことができました。こういった試みはそれぞれの背景により生まれた結果かもしれませんが、互いに共通する部分も多くあり、参考になりました。
また、それぞれの地域が持つ異なった風土の中で、今後各見本市がより個性的になっていくのではないか、と思いました。

さて、この日もショーケースが目白押しだったのですが、夕方PAMSのスタッフの方と一緒に夕飯をいただくことになりました。
PAMSのスタッフの方たちとは、ソウルに来るまで、メールでのやりとりのみで、時々「質問ばかりして迷惑がられてないかしら?」と思うこともありましたが、実際お会いしてみると、そのような不安はすっかり消えてしまいました。
同じ目標に向かっている同士のような気持ちになり、お互いの事務所内での様子などをお話したり、とてもよい時間を過ごすことができました。
TPAMスタッフ内では玉置浩二似と噂のGyu Seog Lee代表を中心としたPAMSのスタッフの方々。
今回2回目の開催で、その熟考されたプログラミングと随所に見られる彼らの心配りを感じ、私たちも3月のTPAM2007に向けて改めて気持ちを引き締めました。

夜はPAMSの会場から少し離れて、メディア・アートのフェスティバル、Sonar Sound Seoulを観にSeoul Arts Centerに行ってきました。

e0090448_15124835.jpg

ライトアップされたSeoul Arts Center。

記念すべきSonar Sound Seoul 第一回目!
昨年のTPAMにも出ていただいた「ドラびでお」も出演していました。"Design Made 2006"という催しの1プログラムのため、まだ規模は小さいですが、今後、韓国の新進気鋭のアーティストが続々と出てくるであろう注目のイベントです。

5日目

とうとうPAMS最終日です。
3つ目のセミナー”Asian Performing Arts Forum”が開かれました。
マレーシアのFive Arts Centre、オーストラリアのAsian Link Centre、台湾のNat'l Chiang Kai-Sheck Cultural Center、ベトナムのHanoi University of Culture、韓国のCulture City Planning & Managing Bureauの代表が各団体の取り組み、主にアジアの舞台芸術のコラボレーションについて話されました。
中でも韓国の光州に新しくできるAsian Culture Complexはアジアの舞台芸術のハブとなるべく建設される巨大な文化センターで、各国と協力して舞台創造の拠点となる壮大なプロジェクトを計画しており、今後注目を集めるであろう韓国の芸術都市計画についての貴重なお話をうかがえました。

また、最後のショーケースは屋外で行われる、"Total Theater Alice" Sungmin Hong でした。それまでブース会場だったArko Art Centerの壁面に巨大なスクリーンが現れ、
屋上から室内からダンサーが登場し、そのパフォーマンスはまさにスペクタクル。
PAMS参加者だけでなく、街行く人々がそのステージを観に集まり、大学路に異空間が現れた幻想的な夜でした。

実はこの日まで韓国料理を毎日食べていたけれど、焼肉は食べていなかった私達。
最後の夜ということで、行ってきました や・き・に・く!

e0090448_1514413.jpg

お肉が焼けると、お店の人がはさみで切ってくれます。

骨付きカルビ、プルコギ、冷麺をお腹一杯食べて至福のひと時。この4日間を振り返り、皆さんが感じた韓国の舞台芸術の現状、そしてこれから日韓のネットワークによる可能性に思いを馳せながら、充実した日々をお肉と一緒に噛み締めました。

そしてとうとう、最後のプログラム。クロージングパーティがホテル一階のレストランで開かれました。
そこで、このソウル芸術見本市を作り上げてきたスタッフの紹介。いつも物静かで黙々と仕事に取り組んでいた事務局長のJiyun Wieさんが、最後に力強く言った「Thank you so much!」の言葉で、筆者号泣。誰もそんな人はいないかと、周りを見回したら横で同じくもらい泣きをしているTPAM事務局長発見。
本当にPAMSのスタッフの皆さんお疲れ様でした。そんなわけで、泣き笑いの怒涛の4日間が幕を閉じました。

6日目

とうとう日本に帰る日が来てしまいました。
結局、ホテルと会場の往復で、観光スポットなどに行けなかった私達。飛行機までの時間を利用して、ホテル周辺の三清洞を散策。モダンなギャラリーが立ち並び、大使館などもある落ち着いた雰囲気の大人の街並み。大学路とは異なる魅力がいっぱいでした。
そして、三清洞を抜けると、そこには・・・。冬のソナタのロケ地となった中央高校!! 門のおじさんは「ペヨンジュン、チェジウ、ドラマ、TV どこ?」と言う意味不明な日本人にも温かく韓国語で教えてくれました。わかったのはとりあえず、10m行って曲がって5m。でも、ちゃんと辿り着いたのです!

e0090448_15143348.jpg

中央高校グラウンド。こちらを抜けると、冬ソナでおなじみの校門があります。

コミュニケーションはハートですね。
というわけで、話題のスポットで最後に写真を撮り、私たちの韓国の日々が終わりました。

今後もPAMSとTPAMとの提携関係は続きます。来年3月に開かれる東京芸術見本市にはPAMSの方々も出展してくださり、ショーケースも行います。
今回、ソウルに行けなかった方も、東京にて是非韓国の舞台芸術に触れてみてください。
私たちも来年またソウルに行くのが楽しみです。

アニョン

                                          つかぐち
[PR]
by welcome-tpam | 2006-10-23 12:48 | 世界の舞台芸術見本市
PAMO - 舞台芸術・芸能見本市2006大阪
舞台芸術・芸能見本市2006大阪
7月27日(木)~29日(土) 大阪ビジネスパークにて
http://www.osaka21.or.jp/culture/pamo2006/index.html

e0090448_19251291.jpg


■いってきました大阪!
東京芸術見本市(以下、TPAM=Tokyo Performing Arts Market )では年間を通して、事務局スタッフが国内外のさまざまな見本市に参加しています。今回、参加したのは、「舞台芸術・芸能見本市2006大阪」(以下、PAMO=Performing Arts Messe 2006 in Osaka )。演劇、ダンス、音楽、人形劇や伝統芸能などを対象とする、TPAMと同様の舞台芸術の見本市です。ビジネスエリアである大阪ビジネスパークで、ブースやショーケース、セミナーなど全ての催しが行われました。それにしても「大阪は暑い!」です。陽射しの強さが東京とは違います。

■劇場へ行こう!
初日である27日、まずはシンポジウムに参加です。今年のPAMOのテーマは「劇場へ行こう!」というもの。舞台芸術関係者にとって、観客の劇場離れは頭の痛い問題。観客動員数が全てではありませんが、多くの人にその作品を観てもらいたいと思うのは、創り手としては当然です。そんな集客・創客についての話を芸術団体から展開したのが、初日のシンポジウム「劇場へ行こう!Ⅰ〜舞台芸術の楽しみ方、伝え方〜」でした。パネリストは維新派主宰の松本雄吉氏、大蔵流狂言師の茂山あきら氏、劇団 TAKE IT EASY!プロデューサーの水口美佳氏、NPO法人ダンスボックスエグゼクティブディレクターの大谷燠氏の4名です。

このなかで、大谷氏が運営されているダンスボックスでのさまざまな創客の工夫は興味深いものでした。例えば、最も劇場に来場しない観客層として中年男性があげられますが、その層を対象に、ジャンルを横断し、ライブハウス感覚で食べたり、飲んだりしながら舞台を楽しめる「アートキャバレー」という企画を行っているそうです。この試みによって、ねらい通り?アートキャバレーファンの中年男性が出てきたとか。舞台と食をくっつけたところが面白い企画で、大阪らしいと思いました。現在はアートキャバレー以外の公演には来場しないとしても、だんだんと舞台芸術の魅力にとりつかれるかもしれません。

意外だったのは、ダンスボックス主催のワークショップ参加者が、必ずしもダンスボックスの「観客」ではなかったという事実!日ごろ、舞台を観ない人たちもそれぞれの理由でワークショップに参加しているそうです。でも、これも今まで劇場に足を運ぶことのなかった人たちをその気にさせるひとつのチャンスと言えるでしょう。

いつも魅力的な「場」づくりをされている松本氏のお話にもありましたが、映画などと比べ、舞台芸術というのは劇場という「場」への感覚が強いということ。例えば、ダンスボックスのアートキャバレーやワークショップによって、劇場という場を魅力的にし、そこにさまざまな目的で関わる人がいること、そのことで舞台芸術特有の楽しみを観客に伝えることができ、それが集客・創客につながるのではないかと思いました。

e0090448_1926340.jpg


■寝屋川の夜は更ける
さて、2日目も暑いです。今日はTPAMのスタッフが二人、合流します。1日目はひとりでさびしかったのですが、今日は賑やかになりそうです。
今日の仕事は何といってもブースのセッティング。TPAMの本番では、いつも出展者の方にいろいろとお願いする立場ですが、今回は逆の立場です。東京から送った荷物を取りに行くと、なんと荷物が一部、届いていない!

資料は全てあったのですが、ディスプレイとして大事なポスターの到着が遅れているようです。仕方がないので、ひとまずできるところだけするということにしました。
ブースセッティングの後は、セミナーです。民間、公立を問わず、京阪神の劇場同士でネットワークをつくってきた京阪神劇場連絡会に、横浜からSTスポット理事、曽田修司氏、北九州芸術劇場チーフプロデューサーの津村卓氏をゲストとして迎え、「劇場へ行こうⅡ〜劇場からのアプローチ〜」が行われました。

配布された資料のなかに、京阪神劇場連絡会に参加している劇場が京阪神のどこにあるのかひとめでわかるマップと、その裏面に、各劇場の写真、簡単な紹介が記載されているものがありました。セミナーの話からそれるかもしれませんが、こうしたネットワークが視覚的にとらえられることは大事であるように感じます。というのも、このマップを見ると非常に魅力的な劇場がいくつもあるのだということがわかり、そのことが京阪神という地域を全体的に盛り上げてゆくことにつながると思うのです。東京では、それぞれ劇場間のネットワークはあると思いますが、こうした形で活動しているネットワークの存在を私は知りません。もちろん、この連絡会で具体的に何を行ってゆくのかが重要ですが、それと同時にこの地域の価値をいかに高めてゆくかということも必要であり、その点で、このマップは有効だと思いました。

e0090448_1926516.jpg

お昼からのブース展示の時間、二人のスタッフはショーケースを観にいき、私はブースで何人かの方とお話ししました。PAMOではブース展示のエリアがツイン21ギャラリーという場所で、誰もが無料でブースを見ることができるのです。舞台芸術関係者以外にも多くのお客様が来場されていました。

その後は、セミナー「コンテンポラリーダンスが地域を変える!?」に参加。このセミナーは財団法人地域創造が平成17年度よりモデル事業として開始した「現代ダンス活性化事業」についての説明、事例報告を行い、さらに、なにわのコリオグラファーしげやんこと北村成美氏による簡単なワークショップもあるという盛りだくさんな内容です。
現代ダンス活性化事業(以下、ダン活と略)は、事前に登録されている登録アーティストを公共ホールに派遣し、4日程度のワークショップと1回の公演を実施するものです。

今回のセミナーでは、ダン活の実施館である豊岡市民プラザ館長の岩崎孔二氏、豊岡のアウトリーチ受入れ先となった寺坂小学校の戸田和代校長先生、多治見市文化会館の加藤愛氏、多治見市へ派遣された北村成美氏がパネリストとして参加し、ダン活実施前の各館の状況、ワークショップ受入れ先の選定、ワークショップの実施、公演の実施などをそれぞれ話されました。

2005年のTPAMのセミナーでもイギリスのコミュニティダンスについて紹介しましたが、コンテンポラリーダンスの表現には、「まちがい」や「正解」はなく、誰でもが振付を考えてよく、個人の自由な表現を尊重するという考え方があります。今回、こうしたコンテンポラリーダンスの資質がワークショップでは特にうまく作用したのではないかと思います。また、アーティストがアウトリーチにどのように向き合うのか、その姿勢によって、ワークショップの内容がいかに充実したものになるのかがよくわかりました。

また意外だったのは、ダンスのワークショップというと、ダンスを普段からしている人が多いのではないかと思ったのですが、これは対象者をどうするかによっても当然、異なるものの、単にからだを動かしてみたいと思った人たちが多く参加したということです。これは自らの内面に入り、からだの声をきくという表現方法を持つコンテンポラリーダンスのワークショップだからこそということでした。

19時からのセミナーは、「指定管理者制度は今、どうなっているか」というテーマで、制度の諸問題などかなりつっこんだお話が展開されました。指定管理者制度における選定(公募か非公募)の課程で、選定の根拠や結果の公表の仕方など、自治体によってかなり異なることを知り、こういったことは舞台芸術の世界での問題であると同時に、自分たちの住む地域それぞれの問題でもあるので、もっと意見を提案し、注視していく必要があると実感しました。

この夜は、PAMOに参加されていた関係者と合流し、セミナーでは伺えなかったお話や舞台芸術について、寝屋川の水面を見ながら遅くまで語らいました。

■大阪の皆さんにTPAMをご紹介
3日目もやっぱり暑いです。本日はブースエリアをまわり、どのような団体が参加されているかを拝見しました。そして、午後からブースエリアの真ん中にあるプレゼンテーション・ステージにて、TPAMについて簡単なプレゼンテーションを行いました。聴いて頂いたお客さまはちょっと少なめではありましたが、昨年の映像を流すとみなさん興味を持って見てくださいます。

その後、最後のセミナーである企業メセナ協議会主催「お答えします!いまさら聞けない企業への疑問」に参加。どのような仕組みで、企業からの協賛金が出てくるのかなどと実践的な内容で、芸術団体にとっては非常に有効な内容であったと思います。企業の内部の仕組み、事情は企業ごとにそれぞれ違うものの、企業のメセナ担当者の本音もうかがえて勉強になりました。

PAMOでの最後のプログラムは今年から始まった「720アワード」の最終選考会です。720秒間のなかでパフォーマンスを行うというもの。12分というのはパフォーマンスを行うには短いように感じるかもしれませんが、意外とそうでもないのです。この時間をどう構成してゆくか各団体の力量が試されます。全てのプログラムを見ることができたのですが、時間の都合で、審査結果を待たず帰京しました。
審査結果はこちらで発表されています。

http://www.osaka21.or.jp/culture/pamo2006/report/29.html

e0090448_19272569.jpg

TPAMと同じく舞台芸術の見本市であるPAMOに参加したのは、私個人としては2度目です。舞台芸術の見本市を運営してゆく上で、参考になる部分が多く、プレゼンターに向けて、どのように芸術団体を紹介してゆくか考える良い機会となっています。PAMOも毎年、新しい試みを実践されており、同じ見本市を運営している者として刺激を受けています。TPAMもさらに良いものにしてゆくことを心がけ、次回の開催には反映させていきたいと思っています。

                                        くぼた
[PR]
by welcome-tpam | 2006-09-11 15:00 | 世界の舞台芸術見本市
メキシコ:ゲイトウェイ・トゥ・ジ・アメリカズ
e0090448_163494.jpg

<<TPAMがブログをはじめました。第一弾はメキシコ訪問の報告から>>

■メキシコ:ゲイトウェイ・トゥ・ジ・アメリカズ参加
6月1日~4日まで、メキシコの舞台芸術見本市「メキシコ:ゲイト・ウェイ・トゥ・ジ・アメリカズ/Mexico: Gateway to the Americas」(以下Gateway)へ出展参加しました。メキシコだけでなく、各国から集まるプレゼンターへTPAMの宣伝を行うとともに、ブースではTPAM2005ショーケースで公演したアーティストをDVDなどで紹介するほか、最終日に予定されてい る世界各地の見本市の担当者が集まるミーティングに参加することもひとつの目的として渡墨。

各国、地域には「パフォーミングアーツマーケット=舞台芸術見本市」が数多くありますが、その存在があまり知られていないこと、ブース出展やショーケース参加の機会(わずかではあるが)など、主催国以外のアーティストにも発表の場がオープンになっていることもあり、TPAMススタッフブログではできるだけ海外の見本市についても紹介していきたいと思います。

Gatewayは今年で3回目の比較的新しい見本市。2年に一度、メキシコシティで開催されます。ホテルにブースやセミナー会場を置き、公演はシティ内の大学、劇場コンプレックスで行われ、参加者は一堂にバスで移動するというもの。

初のメキシコ訪問ということもあり、多少緊張気味に空港に降りましたが、案の定(?)来てもらえるはずの迎えがいない! 夜中到着の便だったので少し心細かったのですが、親切な韓国人のビジネスマンが同乗を申し出てくれたおかげで、無事にホテルに到着。次の日には国際交流基金メキシコ事務所の中村所長その他スタッフの方々と落ち合い、共同ブースの設置もろもろで半日を過ごし、午後はオープニング公演を観ることに。

2日目より本格的な見本市がスタート。セミナーあり、ショーケース公演あり、野外のフルパフォーマンスありの盛りだくさんな催事でしたが、一箇所に参加者が集まるということがなく、どう探しまわっても最後まで会えない人たちがいたのが残念。また、今回日本のアーティストによるショーケース公演が行われる予定だったのが、諸々の事情で次回以降の課題になり、これも残念。

催事名によらず、どちらかというと南米より北米の参加者が多く予想外でしたが、バイヤーを含む海外の参加者約140名には、会場となっているシェラトンホテルの宿泊が無料で提供されており、今後もこの方針が続けば、中南米地域以外への露出効果もあると思われます。ショーケース、フルパフォーマンスを併せ公演数は83と非常に多く、中でも音楽が、数・内容とも充実。巨大タコスの屋台なども出る野外でのプログラムも一部あり、さながら音楽フェスティバルのような雰囲気でもありました。

■舞台芸術見本市の緩やかな連合へ向けて
最終日に行われた各地見本市の担当者によるミーティングは、見本市間で効率的な情報交換が行われるよう緩やかに連合していこうという趣旨のもの。具体的に共同プロジェクト開催にいたるかは未知数ですが、上海、台北、ソウル、ジャカルタと、アジアでもここ数年で4つの見本市が立ち上がり、その他の地域も含めて開催時期などの調整が必要なことは必須。一堂に会することで無駄な軋轢を生むことなく、有益な関係性をそれぞれの催事の参加者へ還元していこう、というのが共通の意見。
 
「見本市」はそれ自体、いわゆる作品のバイヤーとしての機能はもたないわけですが、各地域の一つのネットワーク拠点同士が関係性を近くすることで、本来の目的である舞台作品の流通を促進しようという意図のもと集まるわけです。

生水飲まず、生もの食べず、歯磨きもミネラルウォーター、という気の遣いようだったのですが、うわさにたがわず3日目にはなぜだかお腹をこわして1日半唸り、会場以外に街の様子も見ることなく最終日を迎えました(なんと会場には医者が常駐していた)。が、しかし、これも想定内のこと。どうにかすべてを終えて帰路に着きました。


<世界各国の主な舞台芸術見本市>
世界にはたくさんの舞台芸術見本市があります。ショーケースでは主に開催国の作品を紹介していますが、自国外から応募可能なものもあり、すべての催事に参加料を払えばビジターとして参加できます。またほとんどの見本市にはブース出展も可能。詳細は各HPを参照ください。  * 掲載は開催日順

①韓国: ソウル舞台芸術見本市:パムス
Performing Arts Market in Seoul: PAMS

2006年10月11日~14日 (ソウル市内)
毎年開催

②中国: 中国上海国際芸術祭/芸術祭国際舞台芸術見本市
China Shanghai International Arts Festival: CSIAF / Performing Arts Fair of CSIAF

2006年10月15日~20日 (上海)
毎年開催

③ドイツ: ウォメックス
The World Music Expo: Womex

2006年10月25日~29日 (ヨーロッパ各地で開催。今年はスペイン・セビリア) 
毎年開催

④カナダ: シナール国際舞台芸術見本市
International Exchange for the Performing Arts: CINARS

2006年11月14日~18日 (ケベック州モントリオール)
隔年開催

⑤ブラジル: バイーア文化見本市
Mercado Cultural de Bahia

2006年11月30日~12月4日 (バイーア)
毎年開催 

⑥チリ: 南半球舞台芸術フェア
Feria de las Artes Escenicas del Cono Sur: FESUR

2007年1月17日~20日 (サンチアゴ)
毎年開催

⑦米国: パフォーミングアーツ・プレゼンターズ協会:エーパップ
Association for Performing Arts Presenters: APAP

“Conference”をクリック
2007年1月19日~23日 (ニューヨーク) 
毎年開催

⑧シンガポール: アジア・アーツ・マート
Asia Arts Mart: AAM

2007年6月1日~3日 (シンガポール)
隔年開催

⑨オーストラリア: オーストラリア舞台芸術見本市
Australia Performing Arts Market: APAM

2008年2月25日~29日 (アデレード)
隔年開催

⑩メキシコ: ゲイトウェイ・トゥ・ジ・アメリカズ
Mexico: Gateway to the Americas

2008年6月 日程未定 (メキシコシティ)
隔年開催

次回以降は「舞台台芸術・芸能見本市2006大阪」に続いて、「ソウル舞台芸術見本市」の参加報告です。

                                         のりぞう

e0090448_16415.jpg

[PR]
by welcome-tpam | 2006-09-05 10:00 | 世界の舞台芸術見本市
トップ