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AAM - アジアン・アーツ・マート2007
Asian Arts Mart 2007
5月31日~6月3日までシンガポールにて開催された舞台芸術見本市、Asian Arts Mart (AAM)に参加してきました。

◎催事名:  Asian Arts Mart (アジアン・アーツ・マート)
◎開催期間:2007年6月1日~6月3日
◎開催場所:シンガポール ESPLANADE -Theatres On The Bay

◎プログラム:ショーケース、テーブル・トーク、カンファレンス、ワークショップ、オープニング・レセプション、ネットワーキング・ランチ、バック・ステージ・ツアー、クロージング・レセプション
◎ショーケース数:17公演
◎参加者:登録者 182 名
◎併設事業:シンガポール・アーツ・フェスティバル

今回で第4回目を迎えたAsian Arts Martはシンガポールのランドマークの一つであるEsplanade –Theatres On The Bay にて、2年に1度開催される舞台芸術見本市です。パフォーミング・アーツを扱う見本市として共通の課題である「売買の場としての機能」というものをもう一度考え直し、今回新たにボディ・ワークス、ベスト・オブ・インターマート、テーブル・トークというプログラムが設置されました。

ボディ・ワークスは、ショーケース・アーティストによるワークショップで、ショーケース作品をただ見て選ぶということから、ワークショップにおいてプロセスを提案し、作品のコンセプトや芸術性という一歩踏み込んだ内容を各プレゼンターに提案するためのプログラムです。次に、ベスト・オブ・インターマートは、各国(オーストラリア、韓国、日本)の舞台芸術見本市の参加団体から1作品ショーケースを行うもので、アジアの舞台芸術見本市同士が競合するものではなく、互いにつながりをもって協調していく体制を示唆するプログラムであることを感じました。最後に、テーブル・トークというコミュニケーション・プログラムですが、従来のブース展示形式を取りやめ、会期中の1日12時から14時までの2時間を各団体がテーブル1つを確保しそれぞれの活動を紹介するプログラムです。これまで、3日間終日オープンさせていたブース出展者の負担を軽減し、効率よく参加者が一同に会して話合いを持つ場として機能していたようです。

■Esplanade –Theatres On The Bay
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会場入り口のサイン

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通称“ドリアン”と呼ばれるエスプラネード

Asian Arts Martの会場であるエスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイは通称“ドリアン”と呼ばれる総合芸術施設です。施設内には1600席のコンサート・ホール、2000席の劇場、245席のリサイタル・スタジオ、220席の小劇場があり、その他、レストラン、ショッピング・モールも併設されています。

対岸にはちょうど、シンガポールのアイコンであるマーライオンが見える、絶好のロケーションです。

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■Asian Arts Mart開催

今回のAsian Arts Martへは、”Best of Intermart” というプログラムで、各地の見本市からショーケースを紹介するため、TPAM2007に参加いただいたCrack Headのお二人&音響デザイナーの方と一緒に行ってきました。

東京から約7時間のフライトの後、シンガポールに到着。空港には、3日間行動を一緒にしてくれるAAMのスタッフがお迎えに来てくださいました。力強い助っ人と会い、早速シンガポール中心地へ。宿泊したホテルは会場のエスプラネードまで歩いて10分ほどの距離で周辺にはセント・アンドリュース教会や最高裁判所などがあります。チェックイン後、オープニング・レセプション参加のため、エスプラネード内のイタリアンレストランに移動。カジュアルな雰囲気の中、参加者の方と顔を合わせ、お話することができました。しかし、せっかくシンガポールに来たからには、シンガポールらしい料理が食べたい!というわけで、会場横に並んでいた屋台にて、蟹やヌードルを食べ、大満足な夜でした。

■朝食カンファレンス

翌日はエスプラネード横のオリエンタル・ホテルにて行われた朝食カンファレンスからスタート。この日のスピーカーはLeni-Bassoの北村明子氏と作曲家、指揮者であるタン・ドゥン氏。”Where is the “Asian” in the Asian contemporary performing arts today?” (今日のアジア舞台芸術における『アジア的』なるものはどこにあるのか?)というテーマの下、お二人の作品や作品過程における、お話などを聞くことができました。

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 スクリーン横にはスピーカーのお二人とガウティアー氏

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朝食を食べ終わり、参加者の方が聞き入っている様子

■テーブル・トーク

「ブース出展をなくす」という抜本的な改革を打ち出したAAMの決断に世界が注目していた新企画、「テーブル・トーク」に参加しました。従来のブース出展が3日間終日オープンしていたのに比べ、オープン時間は2時間のみ。参加者はテーブル1つと椅子3脚のみを確保し、そこに資料などを置いてプロモーションを行います。1日の12:00~14:00の間、ビュッフェ形式のランチを食べながら、各テーブルをまわったりできるスタイルになっているのですが、時間が凝縮されているせいもあり、会場内は大変賑わっていました。出展者の負担がかなり軽減され、効率よく参加者と話ができる本システム。ショーケースが終わった後にも、このような機会があればいいなと思うところもありますが、今後どのように変化していくのか、楽しみでもあります。

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テーブル・トーク内の様子

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バーカウンターやランチビュッフェもある

■ショーケース

ショーケースは全部で17公演、そのうちシンガポールのものは4公演、他はオーストラリア2公演、カンボジア1公演、カナダ1公演、日本2公演、韓国4公演、マレーシア1公演、タイ1公演、ベトナム1公演となっており、Asian Arts Martという名称からもわかるように、シンガポールの作品を提供するというよりも、アジアの舞台芸術流通のハブとなるべく全体がコーディネートされていることがわかります。内容もエンタテインなものから、伝統音楽、エクスペリメンタル、コンテンポラリー・ダンス等多岐に渡っていて、「今アジアで起こっていること」を感じることのできるプログラムだったのではないでしょうか。
プログラムはこちらのウェブサイトを参照:
http://www.asianartsmart.com/showcase_country.html

■Crack Headショーケース

既出の、Crack Headですが、初のシンガポール公演となる今回のショーケースは2日の11時40~行われました。前日の仕込み、リハーサルは夜遅くまで入念に行われ、当日の午前中まで最終チェックをして臨んだお二人。その熱のこもったパフォーマンスに会場の緊張感が増し、最後解き放たれた瞬間に満ちてくる満足感が、会場の隅にいても伝わってきました。終演後、会場を後にする方が皆「素晴らしかった。」「良かったよ。」と声をかけてくださるような、うまくお伝えしきれませんが、その場に居た人と一体感を持てる、そんなショーケースだったと思います。
【参考】Crack Head ウェブサイト:http://www.happyplanets.jp/crackhead/


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会場であるリサイタル・スタジオ入口

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入念なリハーサル

この他、韓国のアーツ・マネジメント・サービスによるネットワーキングランチやニュージーランド・アーツ・カウンシルによるレセプションなど、参加者とのコミュニケーションをとることのできるプログラムがありました。残念ながら最終日までいることはできませんでしたが、「アジアで今何が起こっているのか」ということを見直し、各国が協調しながらアーティストや作品がボーダーレスに行き来することができる未来を考える有意義な見本市であったと思います。

つか

【参考URL】アジアン・アーツ・マート: http://www.asianartsmart.com/home.html
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by welcome-tpam | 2007-07-13 18:19 | 世界の舞台芸術見本市
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